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【あらすじ・ネタバレ】動物漫画の金字塔!動物のお医者さん試し読み!名言集も


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

1989年に連載開始となったのち、獣医学部入学希望者の増加やシベリアンハスキーの人気爆発にも一役買ったといわれる佐々木倫子原作の動物コメディ漫画「動物のお医者さん」。

今、なお人気な理由、作品のあらすじをネタバレ交えてご紹介します。

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動物のお医者さんってどんなストーリー?


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

舞台は北海道、そこにあるH大(おそらく北海道大学)がメインとなり、登場人物らが暮らす街やそれぞれの家庭での出来事が、主人公らの獣医学部生としての成長とともに描かれています。

この作品では、北海道大学ほか、旭山動物園なども全面協力となっており、非常にリアルかつ、正確なエピソードが多いことも特徴となっています。


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

登場人物らはH大獣医学部の学生と教授陣、そこに訪れる患畜とその飼い主が繰り広げる様々な日常を、基本一話完結で描いています。

登場人物は主要キャラ以外にもエピソードごとにたくさん描かれますが、登場する人間よりもむしろ動物たちが主役として描かれるのも特徴の一つでしょう。

動物のお医者さんの登場人物とあらすじ


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

始まりは進路に悩む高校生3年生・西根公輝(通称ハムテル)と、その親友・ネズミが大嫌いな二階堂とが抜け道に利用していたH大の解剖学教室前で、「般若のような顔の仔犬」と出会うところから。

そこへ、アフリカ民族の扮装をした漆原教授が登場し、ハムテルに対し「君は将来獣医になる!」と告げるのです。
貰い手のなかったそのコワい顔をした犬は成り行きでハムテルが飼うことになり、チョビと名付けられるのでした。


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

しかし、ハムテルの家にはおばあさんと三毛猫のミケ、凶暴なニワトリのヒヨちゃんがすでにおり、新参者のチョビはコワい顔とは裏腹におとなしく空気の読める犬へと育っていきます。

その後、動物の治療費は高額であることを身をもって知る出来事などがあり、「獣医になればタダで診察できる」という理由からあの教授が予言したように、H大理科Ⅲ類へ進学します(二階堂も一緒)。

大学生活では、あの漆原教授のほか、漆原教授の天敵・菅原教授、院生の菱沼聖子、その他の仲間とドタバタ劇を繰り広げつつも順調に進級していき、獣医学部から病院講座を経て、獣医になる道を進んでいきます。


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

まるで子供のまま偉くなったような漆原教授に振り回されながらも、獣医師として時に天才的な判断をする漆原教授について、なんとか獣医師国家試験に合格したハムテルと二階堂。

動物病院開業の思いはありながらも博士課程に進んだ二人は、開業を見据えて町の動物病院へ研修に出かける中、すでに卒業した同期生らが共同で動物病院を開く話を耳にします。

祖母・タカにもせっつかれていろいろと考えますが、近くにすでに開業している動物病院があったり、資金の問題、そもそも西根家の敷地内で開業したいと思っていたハムテルは慎重です。


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

そんな時、二階堂も自分の進路に悩んでいました。これまでハムテルといつも一緒にいましたが、それをいつまで続けるのか、自分はハムテルの足手まといではないのか、そう考えていた時、漆原教授が勝手にハムテルの家の近所にある動物診療所の後継者として二階堂を推薦してしまいます。

その話を受けてしまうと、ハムテルの開業の足を引っ張ることになってしまうと悩んだ二階堂に対し、ハムテルはいい話じゃないかと諭します。


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

後継者見習いとして診療所を手伝っていた二階堂は、年末の多忙さに音を上げ、ハムテルの助けを求めます。

てんてこ舞いの中、診療所には二階堂が大嫌いなネズミ(ハムスター含む)が次々と持ち込まれ、とうとう二階堂はネズミがダメなんだと院長に告げます。その診療所はネズミ系の患畜が多いため、後継者は難しいとなり、二階堂の後継者の話は流れてしまうのでした。

しかし、本当はハムテルも二階堂と一緒に開業したいと思っており、それを知った二階堂も、ハムテルと開業しようと決心。その決意を聞いた診療所の獣医師が、自分が引退したら機材をすべて譲ってあげようと申し出ます。

資金の問題やテリトリーの問題もクリアでき、ハムテルたちの開業への道が拓けたのでした。

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動物のお医者さんが人気な理由とは?


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

この作品がきっかけで、獣医学部への希望者が増えたり、チョビがシベリアンハスキーという設定であったことからハスキー人気が爆発するなど、社会現象も巻き起こした「動物のお医者さん」。

そもそもは、作者である佐々木倫子氏が、それまでの作品の中に「突然、なんの脈絡もなく動物を出現させる」というクセがあったことから、担当者が「思う存分動物を描けるから」ということで生まれたという話があります。


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

1989年4月から花とゆめコミックスで連載が開始されますが、当初は佐々木氏自身、「ネタがない」状態だったとか。

そこで、読者からネタを集めるという大胆な作戦を打ち出しましたが、「ネタはありますが、この手紙が届くころは連載が終わっている」と判断した読者も多く、思うようにいかなかったそうです。

しかし、それから5年にわたって連載は続き、ハムテルたちが獣医学部を卒業するまで掲載は続きました。

ここまでの人気が出たのはどういった理由があるのでしょう。

とにかくリアルな動物たち


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

動物が出てくる漫画は多くありますが、ここまでしっかりと実物に忠実に描かれている作品はそう多くないでしょう。

しかも犬や猫だけではなく、牛や馬といった家畜から動物園のカンガルーやオランウータンなど、とにかく多くの動物が描かれます。

そのどれもが、リアルでそれでいて時にはコミカルに描かれており、その部分が人気の要因の一つなのです。

動物たちのセリフ


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

作品の中では、人間の言葉は吹き出しを使って表現されていますが、動物たちの言葉というか心の声もしっかりと書いてあります。

しかも、それぞれのキャラクターがしっかりしているため、どのセリフもどの動物のものかがすぐわかります。

例えば、チョビは内気でおとなしい女の子なので、セリフもどこか控えめです。対して、西根家のボス猫・ミケは関西弁で、凶暴なニワトリ・ヒヨちゃんはまるで侍のよう。

そのほかの動物たち、特にチョビのそり犬仲間であるシーザーの「おれはやるぜおれはやるぜ」というセリフは今でも有名です。

未知の世界への興味


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

舞台はH大、これは作品中にハムテルが理科Ⅲ類に合格、という言葉を残していることからも北海道大学がモデルであるとわかります。

この作品ができたのが1989年ですが、実は北海道大学は古くから東京大学と同じ「文類」「理類」枠がありました。入学後の2年は教養学部で勉強し、3年生から専門の学部へ移行するというシステムですが、北海道大学では1995年からは通常の大学と同じ1年目から専門学部という方式に変わっていました。

この作品が世に出た時期を考えると、ちょうどシステムが変わる直前までの連載ですので、H大学=北海道大学、と考えるのが妥当ですね。


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

ちなみに現在は元の体系に戻ったようですが、その理由の一つとして、1995年までは道外からの入学制が5割以上であったのが、それ以降下回っているということもあるようです。

この「動物のお医者さん」の影響で北海道大学獣医学部の倍率は跳ね上がったといわれていますし、連載中は「獣医学部ならH大!」と思う人も全国的に多かったのでしょうね。

獣医学部を目指していなかった人でも、この作品を通じて獣医や動物に携わる仕事を志した人は少なくないでしょうし、もともと獣医学部の学生にしてみれば、リアルな日常や専門的なセリフなどに親しみも感じたでしょう。

医療漫画は数あれど、獣医学部が舞台の作品は当時なかったでしょうから、そういった未知の世界の「ネタばらし」的な見方も人気を呼んだのではないでしょうか。

少女漫画であるにもかかわらず男性の読者が多いことからもそれが窺われます。

動物のお医者さん名言集

コミックス全12巻の中で、いまだにネット上でもその言葉を書くだけで反応する人が出るほど、「動物のお医者さん」には名セリフ、名言が多くあります。

「このカシオミニを賭けてもいい」


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

第1巻、漆原教授がハムテルの将来を予言する場面で登場するセリフですが、あまりに唐突すぎて印象深いセリフとなっています。

今でも、ネット上の掲示板などでは「絶対こうだ、間違いない」というような会話の際に使っている人を見かけます。

「あり~」


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

チョビとハムテルと二階堂が藻岩山・藻岩山ロープウェイに登山に出掛けた際、食料品を調達するためロープウェイに乗ったのですが、チョビを30分だけ、と思って登山道につないでおきました。

その直後、天候が急変し、ロープウェイの運航が止まってしまいます。雷雨の中、雷に怯えたチョビは暴れ、鎖を引きちぎってしまうのですが、逃げる際、木の切り株に絡まって動けなくなってしまうのです。

数日後、切り株を掘って山から逃れ帰宅したチョビに、ハムテルが「ご馳走」をくれることを約束するのですが、数日間絶食だったために「だがまずおじやからだ」と聞かされたチョビががっかりして発したのが「あり~」という心の声です。

先日タイの洞くつで遭難した子供たちが、救助後にガパオを食べたいといったもののおかゆを出された、というネットニュースに対するレスの中には、この「あり~」という言葉がたくさん見られました。わかる人にはわかる、というやつですが、即レスだったため賞賛されていました(笑)


(出典元:5ちゃんねる http://netouyonews.net/archives/9869827.html)

「おれはやるぜおれはやるぜ」


(出典元:©佐々木倫子/白泉社)

ハムテルとチョビがそり犬レースに出ることになった際、一緒のチームにいたハスキー犬・シーザーの名セリフ。

緊張しておとなしいチョビに対して、シーザーはやる気満々すぎてレース開始前に体力を消耗してしまうという、ハスキーやマラミュートにありがちな特徴を的確に表したセリフです。

動物のお医者さんまとめ


(出典元 ©佐々木倫子/白泉社)

愛くるしい動物たちがたくさん出てくるだけでなく、ハムテルをはじめとする登場人物の強烈すぎる個性が圧倒的な指示につながった佐々木倫子の傑作、「動物のお医者さん」。

年代を問わず愛され、時代が流れたこの今でも、なんの違和感もなく読むことが出来るのもすごいですね。

この作品は2003年にドラマ化もされましたが、チョビそっくりのハスキーや、原作にかなり忠実なキャストの選定などが話題になりました。

ほかにも佐々木倫子の原作には、新人アナウンサーの奮闘を描いた「チャンネルはそのまま!」、風変わりなレストランが舞台の「Heaven?」など、2019年にドラマ化されたものもあり、その作品の力は折り紙付きです。

コミック配信サイトでも多くのサイトが扱っており、まだ読まれてない方にはお勧めの作品です。

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