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【ネタバレ・あらすじ】他人ごとではない?映画「後妻業の女」の見どころ


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

世の中には、さまざまな生き方をする人がいます。

その中には、仕事ではないけれどその生き方自身を「生業」にしている人々がいます。

たとえば、古くからあるものでいうと「ヒモ」と呼ばれる男性。

フランス語のジゴロが本来の言葉だそうですが、性的な魅力を武器にして女性の稼ぎで生活する男性を指します。

最近では、妻を亡くした高齢の男性と再婚、いわゆる後妻に入って自身の生計を立てる女性の存在がクローズアップされていますよね。

そして、そういったことを繰り返す女性のことを、「後妻業」と意味ありげに揶揄されるようにもなりました。

今回はその後妻という生き方を選んだある女性を題材にした映画、黒川博行原作の「後妻業の女」の見どころ、ネタバレ・あらすじなどをまとめました。

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後妻業の女の登場人物(キャスト)とあらすじ


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

ストーリーは何やら怪しげなパーティー(しかも海)に集う男女から始まります。

それは結婚相談所が主催した合コン会場。しかも、中年から高齢者を会員とする結婚相談所の、です。

高齢化社会の中で、配偶者に先立たれたり、資産のある独り身の高齢者らが老後をより良いものにするための出会いの場、というのは表向きで、所長の柏木(豊川悦司)と会員の小夜子(大竹しのぶ)はグル。

年の割には可愛らしい印象の小夜子は、「私は尽くすタイプやと思いますぅ!」の殺し文句で人気の会員です。

そんな小夜子は、柏木から紹介された男性をあの手この手で篭絡し、早々と婚姻関係を結んで後妻に入り、その後はさっさと夫となった男性に死んでもらうことで「遺産」をゲットすることを「生業」にしていたのです。

冒頭では、小夜子がそれまでに後妻に入った男性たちの紹介がなされ、本編へと話は移ります。


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

中瀬耕造(津川雅彦)も小夜子に惹かれた一人。

幸せな老後を手に入れたかに見えた中瀬でしたが、2年後に突然倒れます。

中瀬には長女・尚子(長谷川京子)と次女・朋美(尾野真千子)がおり、中瀬が意識不明で倒れて搬送された病院で、小夜子から葬儀の話を持ち出されます。

まだ父親は生きているのに、と嫌悪感むき出しの朋美に対し、小夜子は悪びれる様子もなく「200万用意して」と告げます。


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

中瀬は一命をとりとめますが、柏木と小夜子のたくらみによって、直後に死亡してしまいます。

葬儀の際、公正証書を突き付けて「遺産は全部もらう!」と言い放つ小夜子に激怒した朋美は、知り合いの弁護士に相談しますが、話を聞いた弁護士から、「それは後妻業だ」と教えられ、さらに、小夜子の行動を見る限り、小夜子はプロ中のプロであることもわかりました。

そのとおり、小夜子は自宅に鍵のかかった金庫を見つけ、その金庫を鍵師にあけてもらった後、中に株券や通帳があることを確認して、中瀬の息があるうちにすべきことを行うなど、その行動の素早さと念の入れようはまさにプロの「後妻業の女」でした。


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

しかし、そこで小夜子が中瀬と籍を入れていないことがわかります。

そう、籍を入れていないから、遺産相続人になれないことを見越したうえで、中瀬に公正証書遺言を残させていたのでした。小夜子はすでに死亡した7番目の夫、武内(伊武雅刀)と籍を抜いていなかったのです。

納得できない朋美は、元刑事の探偵・本多(永瀬正敏)に調査を依頼します。

裏社会にも通じる本多が小夜子の周辺を洗っていくと、小夜子は武内の所有する土地を手に入れるために今だ籍を抜かないのだと確信。

そして、その際に示された公正証書の承認に、柏木の名前を見つけ、二人がグルではないかと気づくのです。


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

そのころ小夜子と柏木は新たなターゲット、舟山(笑福亭鶴瓶)を篭絡しようと企んでいました。

一方朋美は、葬儀代が実際には120万しかかかっていなかったと知り憤慨していました。

イライラがおさまらない朋美に対し、本多は15年で小夜子の夫になった人間が5人死亡、一人は失踪していることを告げ、小夜子の背後に柏木がいることも報告します。

事実が見えてきた朋美と本田は、直接小夜子と対峙します。民事訴訟を起こし、隠された小夜子の犯罪を暴き出す、と。

それが困るのであれば、遺留分3千万円、違法性があるためプラス2千万の合計5千万を小夜子に要求したのでした。

焦った柏木と小夜子は、手段を択ばないようになっていき・・・

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後妻業の女のネタバレと見どころ

バッタバッタと人が死んでいきますので、サスペンス色が強いかと思いきや、これはもはやコメディです。

原作とは若干違う部分もありますが、映画「後妻業の女」の見どころをご紹介します。

女優・大竹しのぶ


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

なんといってもこの作品は大竹しのぶという女優抜きでは語れません。

他のキャストはほかの人でもいいですが、主役の小夜子を演じられるのは大竹しのぶ以外にいません。断言できます。

彼女の凄さはこのサイトでも紹介した「黒い家」という映画でもいかんなく発揮されていましたが、この「後妻業の女」も、「黒い家」でサイコパスの主婦を演じた時を彷彿とさせる、といった声が多く聞かれます。

人の目をじっと見つめたかと思うと、どこを見ているのかわからないような目もみせる、コロコロと変わる表情は本気なのか虚像なのか全くわかりません。


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

表情もさることながら、場面場面で別人のような声、話し方は演技とわかっていても背筋がゾッとするほどです。

およそ女優とは思えないたるみ切ったあごや二の腕、熟年女性の特徴をあえて前面に出しているのも、役作りなのでしょう。

可愛らしさと不気味さ、狡猾さと天然ボケ、全ての人格を兼ね備えた演技ができる大竹しのぶには脱帽です。

畳みかける「お前もか!」※ネタバレ注意


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

小夜子と柏木は、後妻業で儲けるためには人の命も何とも思わない最悪な人間です。

朋美は父親の遺産を奪われまいと必死に小夜子の悪事を暴こうとし、それを本多は助けようとしている、ように見えます。

しかし本多は、小夜子らの悪事が本当だと確信した途端、正義感よりもこれがカネになると考えます。

そして柏木に対して、朋美と弁護士を丸め込んでやるから金をよこせと迫ります。

朋美も、父のことを思う娘と見せかけて、実は父親に迷惑をかけていたこと、父親の面倒など見ていなかったこともわかります。

結局、本多も朋美も、金のために必死になっていたわけです。小夜子と柏木のように。

これらはストーリーが進むに小出しにされ、見ている方は誰を信じて誰を応援していいのかわからなくなります。

それがストーリーの展開を読むことを難しくし、「どうなるんだろう・・・!!」というドキドキを生んでいます。


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

博司に撃たれた本多は動物病院に駆け込んで応急処置をしてもらいますが、その獣医(柄本明)は本多の足元を見て治療費10万円を要求するクズっぷり。

しぶしぶ支払う本多は、柏木にまんまと騙され60万しか手にしていないことに気づきます。

さらには、柏木の女・繭(水川あさみ)も登場して柏木から金を巻き上げます。

もう誰もかれもがカネ、金、かね、です(笑)。

他人ごとではない終活と、親との関係※ネタバレ注意


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

世間では終活などと言って、いかに死ぬまでに身辺整理をしておくか、子供や兄弟に迷惑をかけないよう準備をしておくかが話題となっていますが、それでも家族のかたちが変わった現在では、そううまく事が運ばないようです。

特に、資産を持っている方は、残す相手が法律上いない場合でも、この映画のように「赤の他人」に注意しなければならないわけです。

死んだ後なら好きにしてもらってもいいでしょうが、小夜子や柏木は「いかに時間を短縮するか」に重きを置いていますから、殺されてしまう可能性もあるんですね。

朋美と尚子の姉妹は、最初こそ小夜子に憤りますが、尚子は朋美とは少し違った感情を小夜子に持っていました。

父の中瀬耕造は、近所に住む独り身の女性や未亡人にラブレターを書いたり、大声で初恋の人の名を呼んだり、色ボケ爺と噂されていたのでした。

その父が、小夜子と出会って奇行がおさまった。

それを尚子は安堵していたのでした。


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

もしも自分たち姉妹が父親を気遣い、寂しい思いをさせなかったら、そもそも小夜子のような女にひっかかることもなかったし、父は父で小夜子を好きだったのではと思うようになります。

公正証書はあったものの、父は姉妹に別の遺言をしっかりと遺していたこともわかります。

親のお金は遺産である前に、親が自由にしていいお金のはず。

それに気づいた姉妹は、小夜子への訴訟を取り下げることにするのでした。

親の遺言がありながら相続問題でもめるのは、親の金を自分のものだと勘違いするからです。

誰にどれだけ遺すかは、本人の自由。決まり事などありません。

他人事とは思わず、そこをしっかり認識しておく必要がありますね。

ちなみに、中瀬耕造は小夜子の企みを全部知っていて、その上を行っていたこともラストでわかります。

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後妻業の上前を撥ねるクソ狸


(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

海千山千のプロ後妻、小夜子ですが、9番目のターゲットだった舟山(笑福亭鶴瓶)には危うく騙されかけます。

舟山は大金持ちに見せかけて、その実態はというとSEXで女性を取り込む「竿師」でした。

舟山は小夜子をして「通天閣や、いや、スカイツリーや!!!」と言わしめるほどの巨根の持ち主で、それを利用して女性から金銭を巻き上げていたのです。

しかしプロ後妻・小夜子は振り込め詐欺も真っ青の壮大なホラ話で目が覚め、「カネのない婆と誰がやるか!」と罵倒されて捨てられますが、「あかん涙が枯れてる。いつもそうや。欲しいものには必ず逃げられる」とポツリとこぼします。

感情を見せない小夜子が唯一、ひとりの寂しい女性としての素顔を見せた瞬間でした。

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(出典元:(C)2016 「後妻業の女」製作委員会)

映画「後妻業の女」は、公開当時、たまたま大阪の某有名歌手が亡くなって、突如現れた後妻と実娘らの間でトラブルが起こっており、まさに象徴するような映画だと話題になりました。

そちらもまだまだすべて決着したわけではないようですが、映画の方はどうだったでしょうか。

小夜子と柏木は一蓮托生にみえて最後の最後で小夜子が見事な裏切りをみせ、二人の関係は終わったかに見えますが、とんでもない。その後も二人は新たなターゲットを探して奔走する日々を送っています。

やってることは犯罪ですが、全編を彩る緩やかでほのぼのした音楽も相まって、ここまで来たらもう笑うしかない、そんなラストでした。

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