【あらすじ・ネタバレ】日本版リメイクとどう違う?本家「SUITS」/スーツ」の人気の秘密
(出典元:© Universal Studios.)
2018年秋のフジテレビドラマにて「SUITS/スーツ」が放送されましたね。
こちらは織田裕二と鈴木保奈美の競演、そしてなによりオリジナルの「SUITS/スーツ」の人気もあって、放送前から話題騒然でした!
そこで、日本版とオリジナル版の違いや、オリジナルの人気の秘密に迫ってみたいと思います!
目次
「SUITS/スーツ」ってどんなドラマ?
(出典元:© Universal Studios.)
2011年からアメリカで放送されているリーガルドラマで、現在シーズン8が本国アメリカで放送中です。
シーズン8まで続いているというのは、視聴率が落ち込むとたとえ話の途中だろうが打ち切り上等のアメリカドラマ界において、かなり成功したドラマの部類といえ、日本のみならず韓国でもリメイクされています。
ドラマといえば女性に人気ですが、この「SUITS/スーツ」は男性にも人気です。
SUITSタイトルの由来
(出典元:© Universal Studios.)
「SUITS」は、その名の通り男性がビジネスの場において着用するスーツのことです。
宣伝用のスチール写真などでも、ビシッとスーツを着こなした主役の二人がキメていますよね。
シーズン1の第1話でも、スーツについての話題が多く出てきますが、実はもうひとつ意味があります。
それは「suit」という同じ読み方に、訴訟という意味があるのです。
弁護士ドラマにふさわしいタイトルですよね。
SUITS/スーツのあらすじと登場人物(キャスト)
(出典元 © Universal Studios.)
ニューヨーク・マンハッタンにある法律事務所「ピアソン・ハードマン」は、ハーバード大学ロースクール出身者しか採用しないことで知られる大手法律事務所。
そこで弁護士として勤務するハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクト)は、超優秀な敏腕弁護士である一方、野心家で傲慢、勝利至上主義をモットーにしています。
勝つためには手段を択ばないハーヴィーは、そのやり方ゆえ、事務所でも一匹オオカミとして知られ、アシスタントすらいません。
(出典元:© Universal Studios.)
そんな彼に対し、事務所の所長であるジェシカ・ピアソン(ジーナ・トーレス)は、アシスタントを持つことを命令します。
しぶしぶ面接を行うハーヴィーのもとに、マイク・ロス(パトリック・J・アダムス)という青年が飛び込んできます。彼は麻薬の運び屋でしたが、警察に捕まりそうになって逃げこんできたのでした。
マイクは様々なことを完璧に記憶できる能力と、天才的な頭脳を有していて、何も知らずに面接したハーヴィーはその才能を見抜き、アソシエイトとして彼を雇うことにします。
しかし、ハーバードを出ていない(厳密には編入が決まっていたが取り消された)ため、事務所で正式に雇えないことに気づいたハーヴィーは、マイクの学歴を改ざんして彼を雇います。
最初こそ、未経験ゆえの失敗を繰り返すマイクでしたが、次第にその才能を発揮し、事務所の軸となって成長していきます。
また、ハーヴィーも、マイクと組むことでその傲慢な性格にも変化が現れ、二人は最高の相棒となっていきますが…
<予告>
日本版SUITSキャスト
(出典元:ザ・テレビジョン)
日本版「SUITS/スーツ」では、主役のハーヴィーを織田裕二、マイクを中島裕翔が、ピアソンを鈴木保奈美が演じます。
キャラクターも引き継がれており、設定もほとんど同じになっているので、オリジナル版からの視聴者もわかりやすい設定となっています。
ネタバレ注意!見どころと日本版との比較
リーガルドラマというより、人間ドラマ?
(出典元 © Universal Studios.)
基本的に弁護士事務所が舞台ですし、数々の訴訟が出てきますのでリーガルドラマであることは間違いありません。
ただ、それだけではなくて、タッグを組むハーヴィーとマイクの二人の成長に重点が置かれている点から、「海猿」や「相棒」に近いドラマという印象を受けます。
立場も、育った環境も大きく違うハーヴィーとマイクが影響しあい、成長していく過程は非常に見ごたえがあります。
実際にオリジナル版「SUITS/スーツ」では法廷でのシーンがあまり出てきません。それよりもむしろ、裏切りや心理戦など、人間そのものに焦点を当てている面が多く、そういった点でも「人間ドラマ」であるといえます。
とにかくスタイリッシュ!
(出典元;© Universal Studios.)
本家「SUITS/スーツ」の大きな見どころは、そのスタイリッシュさにあります。
同じリーガルドラマの「グッドワイフ」や「ハリーズ・ロー」などでもみられますが、ファッショナブルな弁護士、モデル顔負けの美形ぞろい、高価なブランド物が次から次へと出てくるというのも、アメリカのリーガルドラマの特徴です。
その中でも場所がマンハッタンの「SUITS/スーツ」はその中でもワンランク上です(「グッドワイフ」はシカゴ、「ハリーズ・ロー」はシンシナティでしたから)。
主役のハーヴィーとマイクは超絶イケメンですし、同僚役のルイス・リット(リック・ホフマン)は見た目はアレですけれど、憎めないキャラでありオシャレであるには違いありません。
かっこよすぎるスーツの着こなしなど、男性のファンが多いのもうなずけますね。
ハーヴィーがつけている腕時計も、「Patek Philippe(パテックフィリップ)」の生産終了モデルで、その額5,000万円とか!!
(出典元:© Universal Studios.)
ちなみに日本版でも、織田裕二演じる甲斐、鈴木保奈美演じる幸村チカの腕時計や、新木優子のファッションなどが話題になっていますね。
特に、鈴木保奈美の使用した時計は「Tiffany」「ブルガリ」「シャネル」「カルティエ」などの高級ラインがメインで、300万~400万円の時計も登場しています!
ヘンリー王子を射止めたメーガン・マークル!!
(出典元:© Universal Studios.)
2017年に英国のヘンリー王子と結婚したあのメーガン・マークルが主演していることでも知られています。
「SUITS/スーツ」の中ではマイクのパラリーガルであるレイチェルを演じており、向上心のある女性として描かれています。日本版でも聖澤真琴(新木優子)という人物として登場していました。
大変キュートで、もともとセンスのある女性でしたが、ヘンリー王子との婚約発表以降はそのファッションなども注目されました。
ドラマの中でも、優秀なのに本番に弱い、そういった人間臭い役どころで人気のあるキャラクターを演じています。
有名な映画のセリフがたくさん登場!
映画ネタ「今を生きる編」
「SUITS/スーツ」は英会話のレッスンに最適ともいわれます。
それは、キャストの作中での会話の多さ、速さ、そしてそれに用いられる有名な映画やドラマのセリフにあります。
ユーモアたっぷりの、思わずニヤッとしてしまう会話スキルは、なまりがない聞き取りやすい英語で話されますので英会話のリスニングにも最適です。
法律知識がなくても楽しめる!
ここがスゴイ!8分でわかる「SUITS/スーツ」
弁護士や訴訟がテーマのドラマだと、専門用語が多いような先入観を抱きませんか?
医療ドラマでも多いですよね、何を言ってるのかわからないけど深く追求しないまま見ているっていうこともあります。
オリジナル版「SUITS/スーツ」の場合、先述しましたが法廷での熱い弁論というのはあまりないので、法律の知識がなくても全く大丈夫です。
むしろ、人間的な部分がテーマですし、恋愛や派閥争いといったことの方がメインとなるので誰でも楽しめる設定となっています。そして、まさにそれが人気の秘訣といえるのではないでしょうか。
ちょっとがっかり?日本版は劣化版?
(出典元 ©Fuji Television Network, inc. All rights reserved.)
訴訟大国アメリカと比べてしまうと、どうしても訴訟の賠償額や弁護士の報酬は日本の方が見劣りしてしまいます。
オリジナル版「SUITS/スーツ」のファンからすると、日本でリメイクされると聞いても「劣化版にしかならないんじゃ?」という声が多かったのは事実です。
オリジナル版の主役・ハーヴィーの年収は3億円をくだらない設定となっていましたが、たとえ弁護士といえども日本ではまず難しいですよね。
別の項目でも書きましたが、登場するファッションアイテムのブランドや価格帯もゼロが1つも2つも違うということになってしまいました。
また、当初から日本にあった設定にすること自体が無理がある、という指摘もあり、実際その通りになったという声もあるようです。
(出典元:©Fuji Television Network, inc. All rights reserved.)
日本の法律に沿ったものに訴訟案件自体を変えざるを得ないため、スケールも小さくなっていますし、傲慢で手段を択ばない敏腕弁護士の設定が全く生かされてないエピソードもありました。
さらに、鈴木保奈美×織田裕二、というキャスティングも、40代以上には感涙ものですが20代だとちょっとピンとこなかったのかもしれません。
「東京ラブストーリー」の時には、「なんで新入社員が品川に住めるんだよ」「あんな部屋住めるわけがない」というツッコミがあったわけですが、今回の場合はオリジナルとの落差にがっかりしたファンも少なくなかったようです。
SUITS/スーツを視聴できる動画配信サービス
(出典元:© Universal Studios.)
日本版「SUITS/スーツ」は視聴率からもわかるようにオリジナルとは程遠い仕上がりになってしまったようですが、オリジナルの「SUITS/スーツ」は今後の展開もまだまだ期待大です。
オリジナル版では、日本版では到底表現しきれないきらびやかな弁護士業界や成功したビジネスマンの世界が堪能できますし、内容も飽きさせないつくりですので何倍も楽しめます。
主要キャストが多くないのもいいですね。
動画配信ではU-NEXT、 Amazonプライムビデオでシーズン6まで配信中、シーズン5まではHulu、 FODでも配信されています。
あわせて2019年新春ドラマ、「グッドワイフ」の日本版も楽しみです。
こちらも同じリーガルドラマでありながら、人間ドラマでもありますので、オリジナルと見比べるのも楽しいですよ!