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【あらすじ・ネタバレ】ジェーンドウの解剖の見どころを考察


(出典元:Youtube)

Twitterの映画アカウントを作成されている人たちの間で、かなりの頻度で紹介されている映画があります。

それが、今回ご紹介する映画「ジェーンドウの解剖」です。

タイトルからして、ほのぼのラブコメディではないことはわかると思いますが、ジェーンドウって何でしょう。

タイトルから全くそのストーリーが予測できないことでも非常に話題になったこの作品、ネタバレと感想をまとめました。

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ジェーンドウの解剖のあらすじと登場人物(ここはネタバレなし)


(出典元:© 1990-2018 IMDb.com, Inc.)

舞台はアメリカ・バージニア州。家業として検視解剖を行っているトミー(ブライアン・コックス)とカースティン(エミール・ハーシュ)親子のもとに、急ぎの身元不明遺体が運び込まれます。

遺体安置所ではすべての遺体に「念のため」足首に鈴がつけられていました。万が一のことを考えて、遺体が動けば音がするという、昔ながらの習わしでした。ジェーンドウにも同じように鈴がついています。

この遺体は、とある屋敷で起こった一家惨殺事件の現場で見つかった、という情報しかなく、家族でもなければ身元は全くわかっていませんでした。

遺体は全裸の大変美しい若い女性で、屋敷の地下に半身を埋められたような状態で放置されていましたが、外見上は特に気になる外傷は見当たりません。


(出典元:© 1990-2018 IMDb.com, Inc.)

その夜、恋人・エマと出かける予定だった息子のオースティンでしたが、その遺体の検死解剖を父とともに行います。おりしも、ラジオからは今夜は暴風雨になることが告げられ、外は雨風が激しくなりつつありました。

いつもと変わらない検視解剖のはずでしたが、検視をすすめていくにつれ、その遺体には説明のつかない事実があることが次々と判明していきます。

死後硬直はなく、メスを入れると生きているときのように血が流れ、体中のいたるところの骨が折れていました。内臓にも損傷がみられるにもかかわらず、皮膚などには一切の外傷が見られないのです。


(出典元:© 2016 Autopsy Distribution, LLC.)

不審に思いながらも、様々な理由付けをして納得させようとするトミーとカースティン親子ですが、被害者のまるで拷問を受けたかのような状態をみるにつけ、何かがおかしいと感じ始めます。

舌は抜かれ、肺はまるで焼かれたように黒焦げでした。

「父さん、逃げた方がいい…」

<予告>

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あらすじその②ネタバレあり!!!

外は嵐の様相がひどくなり、ラジオの音声もとぎれとぎれになっています。

恐怖にかられた親子は解剖をやめ、とっさにジェーンドウに火を放ちます。しかし、遺体は燃えず、きれいなまま・・・

これは確実にヤバいと感じ、逃げようと試みますが扉があかない、エレベーターが来ない、あげく、他の遺体が彼らを襲い始めます。


(出典元:1990-2018 IMDb.com, Inc.)

次々と襲い掛かってくる検視解剖を終えて安置していた遺体に応戦すると、それは幻で、そこにいたのはオースティンの恋人・エマでした。

エマを殺害してしまった父親のトミーはひどく狼狽しますが、この一連の出来事の元凶はやはりあの検視台に横たわるジェーンドウであると思いなおします。

事態の収拾のためには、生き延びるためには、やはりジェーンドウの解剖をしなければ謎は解けないと確信した親子は解剖を再開します。

彼女の皮膚の内側には魔法陣のような記号が、そして胃の中から見つかった文字の書かれた布切れは、レビ記20章27節の一部がかかれていたのでした。

レビ記のその一節は、「悪魔のふるまいをするものは殺さなければならない」


(出典元:© 2016 Autopsy Distribution, LLC.)

親子は気づきます、これは17世紀のあの魔女狩りの犠牲者ではないかと。

異様に細くくびれたウエストは、その時代当たり前だったコルセットの名残ではないか、骨が折れているのは縛られていたから、肺が焼けているのは火あぶりになったからではないか…

トミーはジェーンドウの怒りを鎮めるために瞳をのぞき込んで誓います。

「あなたを助けるから、息子を助けてほしい、私はどうなってもよい」と。

翌朝、警察が遺体を引き取りに来て、トミーとオースティン、エマの遺体を発見します。謎だらけの現場ですが、取り急ぎジェーンドウの遺体を運び出すことに。

移送車のラジオからは、「ここ4日間晴天続き」と報じています。そして、陽気なポップスが流れ始めたとき、乗せられていたジェーンドウの足首につけられた鈴が「チリン」となります。

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ジェーンドウって何?


(出典元:1990-2018 IMDb.com, Inc.)

タイトルにもあるこのジェーンドウという言葉。

海外ドラマファンならばおなじみの言葉ですが、これはいわゆる警察用語の一つで、身元不明の女性につける仮の名前です。男性では、ジョン・ドウとなります。

CSI科学捜査班などのクライムサスペンスドラマには結構頻繁に出てくるようでもあるので、聞いたことはある!と言った人もいるでしょう。

遺体だけにつけられるわけではなく、記憶喪失や意識不明の犯罪被害者も、一時的にこう呼ばれるケースがあります。

ジェーンドウの解剖の見どころとネタバレ

連続する解剖シーン!


(出典元:1990-2018 IMDb.com, Inc.)

予告の段階からかなり話題になっていましたが、解剖シーンの描写が長く続きます。

実際の解剖を見たことがありませんから、本物と比べてどうかはわかりません。しかし、主演のエミール・ハーシュによれば、役作りの一環として実際の遺体安置所へ赴き、解剖の見学もしたそうです。

そういった点からも、かなり本物に近い状態の撮影がなされているのでしょうね。

いわゆるスプラッター・ムービーではありませんので、血しぶきどばー!!みたいなことはありません。しかし、見ていて痛みを感じてしまうというか、静かに淡々と締め付けられるような感覚に陥ってしまいます。

ドンドン解剖されていきますので、そういったことが苦手な方は注意が必要です。

寝ているだけの主演女優


(出典元:1990-2018 IMDb.com, Inc.)

ジェーンドウを演じるのは、ロシアのモデルでもあるオルウェン・ケリー。13歳にロシア版「ヴォーグ」誌でデビュー、以降、世界的なメーカーやブランドのイメージモデルを務め、知る人ぞ知るモデルです。

彼女の役は、検視台の上に寝転がるだけ。セリフも動きもほとんどありません。

しかし、その物言わぬ、動かぬ彼女がものすごく怖い!!いつかその瞳が、唇が動くのではないかと目が離せません。

特殊メイクの質の高さもその理由の一つかもしれませんね。特殊メイクアーティストは、「ミッション:インポッシブル」などで活躍したクリスティアン・マレットです。

日本人に通じる怖さがあちこちに


(出典元:© 2016 Autopsy Distribution, LLC.)

洋モノホラーは、時に日本人の感覚で全く怖く感じないものが存在します。一番は、宗教観と土葬。

エクソシストやオーメンなど、評価の高い名作ホラーも、根底に悪魔という概念があるので、日本人からすれば「…そこまで怖くはない」と思う人も少なくありません。

また、火葬がほとんどの日本において、死者がよみがえったりする話はパニックではあってもおよそあり得ない話であって、「怖さ」は薄らいでしまいます。

この「ジェーンドウの解剖」でも、その要素が根底にあるため聖書になじみのない私たち日本人にはそこまで怖くないのでは?とも思いました。

しかし、そんなことはなかった(笑)。

廊下に設置されたミラーにふと映る影。それは人のように見えて、人でないようなものにも見えます。この遺体安置所兼火葬場が自宅であるというとんでもない設定も、「残穢」などにみるいわくつきの場所を忌み嫌う日本人にとっては恐怖です。

もちろん、びっくり系のシーンも所々に用意されていますので、心理的な怖さ以外でもしっかりツボは抑えてあります。

ジェーンドウは犠牲者か?二つの解釈


(出典元:© 2016 Autopsy Distribution, LLC.)

ジェーンドウに何かがあるのはわかりますが、この映画は二つの解釈があります。

一つは、ジェーンドウは魔女狩りの犠牲者、いわば無実の罪を着せられた女性であり、その恨みというか念が300年の時を超えてなおとどまっているという見方。日本でいえば「呪怨」の伽耶子さん的な。

もうひとつは、魔女狩りにおいて実際に多くの無実の女性が犠牲になったけれど、その中でこのジェーンドウは本物の魔女であったという見方です。

ネット上でもその解釈は分かれていて、私自身は後者だと解釈しました。

理由は、作中に描かれる「脳が死んでいなかった」という事実です。魔女は死なないといわれており、魔女裁判でも生きたまま沼に沈め、魔女でなければ溺れ死ぬ、魔女ならば死なないというトンデモ理論の元、罪なき女性たちが殺害されました。


(出典元:© 2016 Autopsy Distribution, LLC.)

このジェーンドウの体に残された数々の拷問の後も、彼女が魔女であるがゆえに何をされても死なず、体の内部に呪いの紋様を書き込むことで「抑え込んでいた」に過ぎなかったのではないでしょうか?

そして、冒頭のジェーンドウが発見された様子も、半身を埋められていたのではなく、埋められた場所から這い出してきたのではないか。

そして、それを見つけてしまった住人が、彼女の怒りに触れたと考えることは出来ないでしょうか。

彼女にかかわったものは、命を落とすことになってしまう。それこそ、彼女が魔女である証拠、とは言えないでしょうか。

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ジェーンドウの解剖を視聴できる動画配信サービス


(出典元:© 2016 Autopsy Distribution, LLC.)

ジェーンドウの解剖は、現在U-NEXTdTVAmazonプライムなど多数の配信サイトで視聴可能です。

最近にありがちな迫力重視のスプラッタームービーなどとは一線を画した、「魅せる」ホラー映画と言えます。

登場人物が少ないのもいいですね。場所も解剖室がほとんどで、けれどそれが少しずつ外の世界に広がっていくことを思わせるシーンで終わる、というのも後味最悪で良いです!

ラストの、足首につけた鈴が鳴って終わり、というのもこれ以上ないラストでした。冒頭でさりげなく紹介されるこの鈴の意味(伏線)が、ラストで回収されるという素晴らしい終わり方でした。

2016年公開で決して新しい作品ではないのですが、久々に心底怖いと思わる上質なホラー、「ジェーンドウの解剖」。おすすめです!

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