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【動画】最恐映画「IT(イット)」はホラー映画に非ず!?苦手な人にもおすすめの理由は?


(引用元:イットオフィシャルインスタグラム)

2017年11月3日、全国で公開された映画「IT(イット)」。邦題は「それ(IT)が見えたら、終わり」。

スティーブン・キングの最恐小説を映画化ということで、前人気は非常に高いものでした。

でも、ホラー映画は苦手、怖いのは苦手、という方も多く、怖さが先行することで観ないで終わってしまうということも多いですよね。

今回は、実際に劇場で観た感想を交え、怖いもの・ホラーは苦手という方にも是非見ていただきたい映画として「IT」についてまとめました。

ネタバレはないように書いていますので、安心して読んでくださいね。

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IT(イット)のあらすじ【ネタバレなし】


(引用元:Warner Bros)

1985年、アメリカの片田舎デリーの町に暮らす子供たちが、ある夏に体験する恐ろしい出来事を軸に、ストリーは展開していきます。

その頃町では、子どもが行方不明になる事件が頻発していました。吃音症のビルの幼い弟ジョージ―も、大雨の日に排水溝をのぞき込んでいるところを目撃されたのを最後に行方不明になったまま。

ビルには、口の達者なお調子者リッチー、お金持ちのスタンリー、ぜんそく持ちのエディという友達がいますが、全員まとめて学校ではいわゆる「ルーザーズ(負け犬)」。そんな彼らに対して、ヘンリー率いるいじめっ子集団は何かにつけて彼らをからかい、時には暴行を加えることも。

彼らのクラスの女の子も行方不明になったままで、町にはどことなく不穏な空気が流れています。

ルーザーズクラブには、いつも一人の女の子べバリー、太っちょの転校生ベン(最高の演技です!)、家庭の事情からホームスクールの生徒であるマイクも仲間入りします。


(引用元:Warner Bros)

ビルは、ジョージ―が消えて以降、ジョージ―を探すために苦心していましたが、同時に“あるもの”を見てしまいます。自分だけかと思いきや、他の子どもたちもそれぞれの状況で“あるもの”を見ていたのです。

町で起こる行方不明事件と、彼らがそれぞれ抱えるトラウマ、コンプレックス、そこにつけ込むクラウン、“ペニー・ワイズ”を中心に物語は進んでいきます。

IT(イット)を見てほしい理由

では、なぜ私がIT(イット)を見てほしい、食わず嫌いにならないでほしいと思うのかをまとめます。

クラウン“ペニー・ワイズ”が美しすぎる

予告動画が怖すぎると評判の「IT(イット)」ですが、その動画にも出てくるクラウンの“ペニー・ワイズ”が美しすぎます。

たしかに、怖いです。オリジナル版IT(イット)は名俳優のティム・カリーが演じていますが、彼の演じる“ペニー・ワイズ”とは似ているようで大きく違うのです。

動きや演出で恐ろしく見えますが、ずっと見ているとカッコいいとすら感じます。


(引用元:Warner Bros)

オリジナルのティム・カリー版ペニー・ワイズが目をそむけたくなる嫌悪を伴う演技力とするなら、赤い風船の向こう側にたたずみこちらを凝視するリメイク版ペニー・ワイズには、ゾッとすると同時にこちらも見入ってしまうような迫力があります。

ちなみに、オリジナル版ペニー・ワイズを演じたティム・カリーは、大人気ドラマ「クリミナルマインド」のシーズン5の最終話とシーズン6の第1話に登場する殺人鬼、「暗闇王子」を演じています。こちらは素顔で演じていますが、ド迫力です。

ホラー映画と思うなかれ、切なすぎる遠い記憶


(引用元:イットオフィシャルインスタグラム)

この映画は、そもそもオリジナル版も小説も、ホラーという位置づけとは違うと私は思っています。

舞台となる1980年代というのは、日本でも社会がものすごいスピードで目まぐるしく成長していった時代です。

1960年代以降、一億総中流社会と言われたように、多くの家庭は格差の少ない、同じような安定したいわゆる平和なイメージがあります。

しかし、当然ながらその中にも格差はあり、また、発展していく社会に乗ることが出来ない人、場所も存在していました。それらは、見えない境界でもあるかのように、一定の距離を置いて共存し続けることになります。

子供のころ「あの場所へは行ってはいけない」と言われたり、遊ぶ友達を制限されるなどの経験は、どなたでも少なからずあるのではないでしょうか。でも、子供はそんなこと守らないですよね。

学校外の友達ができたり、森の中で秘密の場所を作ったり、危険だったり汚かったりする場所にこそ、魅力を感じたものです。


(引用元:イットオフィシャルインスタグラム)

危ない体験や恐ろしい体験を共有することは、子供たちの結束力をこれ以上ないほどに固いものにします。

この「IT(イット)」では、随所に幼いころに経験したあの忘れかけた記憶を呼び覚ますような、甘く切ない場面が多く描かれています。

劇場で、思わず涙が込み上げたのですが、周囲にも同じように感極まっている観客がいました。

IT(イット)怖い場面は予告動画に集約

それでも怖い場面だけは見たくない!確かにそんな方もいますよね。

予告動画が非常にクオリティの高い編集になっているため、どれだけ怖いんだ?!とおののいてしまう方も少なくないようです。

しかし、映画ではそんなにおぞましいシーンはほとんどありません。怖いシーンはあの予告動画に集約されていると言っても過言ではありません。

いわゆる「フラグ」が立ちまくる映画ですから、「このあと何か起こる!」というのがわかりやすいのです。肩透かしはありません。

反面、何事も起こらなさそうなシーンは、本当に何も起こらないため、油断している時に驚かせる、そういう仕掛けは皆無です。

IT(イット)音楽と映像の調和が見事

本編はベンジャミン・ウォルフィッシュによる荘厳な音楽で彩られています。

それ以外に、イギリスのロックバンド「THE CURE」をはじめとする1980年代の音楽も使用されていて、時代設定と相まって素晴らしい効果を生んでいます。

ひとつ紹介すると、とある出来事の後、子供たちはべバリー宅のめちゃくちゃに汚れた浴室を協力して掃除します。映像としては、かなりシュールなのですが、子供たちはお構いなしに淡々と掃除をしていきます。

その際に使用されているのが、「THE CURE」が1985年に発表した「Six Different Ways」という曲。

子供が凄惨な場面に居合わせているには似つかわしくないと思える、明るく陽気なメロディですが、かえってギャップが生まれ、見るものの心に訴えかけます。

セリフはなく、子供たちの視線や表情などからそれぞれの思いを読み取るシーンですが、淡い恋心を打ち消そうとするベンの演技は涙なしでは見られません。

IT(イット)本当に恐れるものはなにか

「IT(それ)」は、ペニー・ワイズのことですが、同時に自分の中の恐怖でもあります。

映画では、子供たちが抱えるトラウマやコンプレックス、恐怖心などとしっかりと向き合い、克服していくことも描かれます。


(引用元:Warner Bros)

誰にも言えなかった思いや、認めたくなかった環境の異常性、出せなかった勇気。

さまざまな「大切なこと」を子供たちがそれぞれの力で告白し、行動し、乗り越えます。友達が、その告白や勇気を認め、共感するシーンも非常に見ごたえがあります。

いつもどもってしまうビルが、大切なことをどもらないで話しきった時、お調子者リッチーが「すげぇ、どもらないでしゃべった」とつぶやくシーンは、いかにリッチーがビルのことを思ってきたか、大切な友達であるかがわかります。


(引用元:Warner Bros)

ペニー・ワイズはなぜ自分たちだけに見えたのか。子供だから?

そして、ペニー・ワイズの正体は何なのか、なぜ一気に子供たちをさらったり殺したりしないのか。
この映画IT(イット)は見る者に問いかけます。

このように、怖さばかりが強調されている「IT(イット)」ですが、実際は非常に質の高い、友情と初恋、子供のころのありとあらゆる切ない記憶が詰まったいわゆる青春映画とも言えるのです。

同じスティーブン・キング原作の名作「スタンド・バイ・ミー」に、殺人鬼のピエロが友情出演している映画と言っても過言ではありません。

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オリジナル「IT(イット)」との比較

「IT(イット)」は、1990年にテレビドラマとして製作されており、187分という長編となっています。

ペニー・ワイズの印象の差については先述しましたが、時間軸にも大きな違いがあります。

オリジナルは、子どもたちではなく大人のビル、ベン、べバリー達の時間軸で進んでおり、その合間合間に、子供時代のあの記憶が差し込まれるという設定です。

対して、リメイクの2017年版「IT」では、全てが1985年の出来事で、子供時代の出来事のみが描かれていますが、すでに発表されている通り、2019年に「IT(イット)」の第2章が公開されることになっており、今回の「IT」は第1章であることがタイトルバックの後に映し出されます。

実は、この映画には数字に意味を持たせる設定が組み込まれており、「27」というのは一つのキーナンバーです。

リメイク版では、切なすぎる恋の結末となった太っちょベンとべバリーですが、オリジナル版では大人になった二人の行方も描かれます。

本作がかなりオリジナルの子供時代について忠実であったので、第2章となる次回作も期待できるものになりそうです。

次回作が大人編であることは、子役たちが「(自分が大人になった姿を)あの俳優に演じてほしい!」とコメントしていることなどから、決定事項のようですね。

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劇場に足を運ぶ前にオリジナル版「IT(イット)」を視聴


(引用元:Amazonプライム)

時間軸が違うので、今回公開されたリメイク版だけでは、「IT」は終わりません。

オリジナル版「IT(イット)」は非常に評価の高い映画として今なお人気で、日本でも1990年当時子供だった人にはトラウマになった映画としても知られています。

そもそも「IT(イット)」のペニー・ワイズは、実在する連続殺人鬼ジョン・ウエィン・ゲイシ―がモデルということもあり、ピエロ恐怖症なる症状を全米の子どもたちに引き起こした(俳優のジョニー・デップもその一人で、今なお克服ならず)のですが、ピエロの格好で被害者を誘ったという点だけがモデルであり、殺害の内容や動機などは全く別物です。

オリジナル版を見ていなくても、むしろ先入観なしで観られて良いといえますが、出来れば両方見比べてほしいと思います。

現在、dTVのPPV、 TSUTAYAの動画配信でも視聴可能です。

dTVはdポイントも利用できるので、dカードをお持ちの方やドコモユーザーの方はぜひご覧になっていただきたい作品です。

新旧ペニー・ワイズの怖さの違いも見比べて、2年後公開される第2章にも期待したいですね!

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