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【あらすじ・ネタバレ】大人のための野球漫画!「ストッパー毒島」


(出典元:紀伊国屋書店)

スポーツを題材にしたコミックは多く、その中でも野球やサッカー、バスケットボールなどがテーマのコミックには名作が多く存在します。

たとえば、世界にその名が知られる「キャプテン翼」、画力の高さとリアルなストーリーで人気を博した「スラムダンク」など、年代や好みを問わず誰もが「知ってる!」というタイトルですよね。

今回は、その中でもとりわけ多くの名作が存在する「野球コミック」の中から、知る人ぞ知る名作「ストッパー毒島」を取り上げます。

知らない人が多いかもしれませんが、私の中の野球コミック不動のナンバーワンと言えるこの作品、超おすすめです。

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ストッパー毒島とは?


(出典元:講談社©ハロルド作石)

原作者は「BECK」や「ゴリラーマン」で知られるハロルド作石氏。

1996年から約2年にわたってヤングマガジンにて連載されました(コミック全12巻完結)。架空の球団「京浜アスレチックス」と、所属するパ・リーグを舞台としており、当時のプロ野球選手や関係者が実名で多数登場することでも知られます。

後述しますが、当時オリックスのイチロー、現役時代の落合監督、古田敦也氏、野村監督、その他パ・リーグで活躍したプロ野球選手がそのままの設定で描かれ、野球ファンには笑えるシーンなども多く取り入れられているのも特徴です。

(以降、プロ野球選手が実名で登場していますが全てフィクションです)

ストッパー毒島のあらすじ


(出典元:講談社©ハロルド作石)

中学時代よりその非凡な野球センスと身長191センチという身体能力で注目を集めていた毒島大広(ぶすじまたいこう)。

自身もプロ野球を目指していましたが素行が悪すぎて野球部に入れてもらえず(監督とキャプテンは一厘刈りで直訴するも校長に「出来れば退学にしたい」とまで言われ却下)、とある事件を機に高校は退学になります。

高校で登板機会なしにもかかわらず、投球を見てさえもらえれば合格できると踏んでヤクルトの入団テストを受けるも、投げる直前に野村克也監督(当時)に止められてしまい、ヤクルトの選手相手に乱闘騒ぎを起こしてしまいます。

しかし、以前より毒島の能力を買っていた京浜アスレチックスのスカウト・木暮のそそのかし(?)もあり、プロ野球入団テストを受けることになります(書類審査はごまかしてパス)。

首脳陣はそっぽを向きますが、スカウト・木暮の策略にハマったアスレチックスの編成部長が、ドラフト会議でついうっかり8位指名してしまい、毒島は京浜アスレチックスに入団することになるのでした。

監督をはじめ、選手からも全く認めてもらえずトラブルばかりの毒島でしたが、当時パ・リーグの最下位を独走し、とにかく不人気であった京浜アスレチックスが、毒島の入団と昭和一桁生まれの三木監督が就任したことにより、劇的に変化を遂げることになるのです。

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京浜アスレチックスとチックくんについて


(出典元:©ハロルド作石)

NPB(日本プロ野球機構)に所属する架空の球団です。

1970年代にはリーグ2連覇を経験しますが、スキャンダル事件(黒い霧事件)の後は約20年間に渡りAクラスからも遠ざかっています。
そのため、親会社の京浜運輸は売却を検討しており、ある時ロイヤル製菓という野球を全く知らない女性オーナーの企業に身売りされそうになります。

マスコットの「チックくん」は、キツネとも犬とも見えない異様な風貌のブサイクで、やる気のないダンスや態度から全く人気がありません。しかし、「中の人」は非常に野球に精通しており、ストーリーが進むにつれ「中の人」の正体についてさまざまな憶測が流れます。

毒島が入団したのち、監督の交代が行われ、優勝当時のヘッドコーチであった三木源三郎監督が就任します。若手育成に長けた三木監督の手腕と見出された選手たちの奮闘でアスレチックスは徐々に勝ち星を伸ばしていくことになるります。


(出典元:講談社©ハロルド作石)

主要な選手には、キャッチャーの佐世保、打撃の天才兼、超プレイボーイ・加瀬、俊足のラッキーボーイ・小野寺、驚異の守備範囲を誇る三条、顔と打球の方向が真逆の火野(中日の宇野選手がモデル)、水野晴夫に似ているためハルオと呼ばれる外国人助っ人・ビル・ラズロック、元ヤンキーの本庄(阪神の新庄剛志選手がモデル)などがいます。

ストッパー毒島のネタバレ!感想と見どころ

とにかくリアル!


(出典元:©ハロルド作石)

スポーツ漫画にありがちなのは、「有り得ないことが起こる」「スペックが人並み外れている」ということです。

漫画だからだそこ出来ることで、それが良い効果をもたらすこともありますが、最近ではあまりに突飛な設定やキャラクターは受け入れられない傾向もあります。

「ストッパー毒島」の人気の要因に、徹底したリアルさがあります。

たとえば、毒島の剛腕ぶりのひとつ球速がありますが、MAX163キロということで、トップクラスの球速ではありますが「有り得ない」球速ではありません。1997年の世界記録が162.7キロですが、現在では大谷翔平選手が165キロ、メジャーリーグでは169キロという球速が記録されています。

また、プロ1年目のルーキー・清水の成績が11勝14敗という、これもまたリアルな設定で、主要人物が突飛な設定といういわゆる「チート」が非常に少ないというのが特徴です。ちょこちょこ出てくるイチロー選手などのほうがよほどすごい選手として描かれており、決して夢のようなスーパースターが主人公ではないというのが人気の要因と言えるでしょう。

実在の人物が忠実に描かれている


(出典元:©ハロルド作石)

イチロー選手をはじめ、往年の名監督や名選手がたくさん登場しますが、ほとんどが実際の本人のキャラと似せてあり、違和感なく受け入れられます。少し詳しい方なら、「こんなセリフ言いそうだなー」と思わずニヤついてしまうほどです。

そのせいか、このマンガに登場したいと願うプロ野球選手もいたそうで、松坂大輔選手はいつか毒島と対決したいと熱望していたとか。結局それは叶いませんでしたが、実際に毒島が投げる「ブスジマチェンジ」の練習を真剣にしたというほどファンだったそうです。

時代が今から20年前ですのですでに引退した選手や亡くなった監督もいますが、いまだに現役のメジャーリーガーであるイチロー選手がいかにすごかったかわかります。

ちなみに、この作品の中でも三木監督の孫が「今の日本でお金を払ってみる価値があるのは三条の守備とイチローだけ」と言っており、その後のイチロー選手の世界での活躍はまさにその通りでした。

画力の高さ


(出典元:©ハロルド作石)

ハロルド作石氏の作風は、シンプルでありながらも非常に見せ方の上手いものです。

画力自体も躍動感あふれ、リアルな描写も多い一方で、コメディタッチの部分も多く飽きさせません。

ここぞという場面のコマ割り、見開き利用など展開も非常にしびれるものが多く、特に佐世保のホームランのシーンは今でも高い評価を得ており、鳥肌がたったシーンとしてネット上でもよく取り上げられます。


(出典元:©ハロルド作石)

スポーツ新聞の見出しなどを入れ込み、簡潔にトラブルの顛末を読む人間に理解させたり、野球があまり詳しくない人でも「そういうことか」とわかりやすいため、女性や野球未経験者にもファンが多いのが頷けますね。

試合中のスピード感あふれる描写、息をのむ静寂のシーンをうまく使い分けているのも、ドキドキハラハラ感が増している要因です。

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謎をあえて残すストーリー


(出典元:©ハロルド作石)

「ストッパー毒島」では、はっきりとした答えが出されないままになっているものがいくつかあります。

たとえば毒島と清水の因縁である「真夏のダブルヘッダー事件」。これは中学の時の練習試合のさなか、財布が盗まれる事件が起こり、その直後中華料理屋から餃子を持ち帰りする毒島が目撃され、犯人とされたという事件。

これは毒島曰く冤罪であり、どうもそのようなのですが、犯人が誰とか、その時の監督から言われた言葉などは重要であるにもかかわらず明かされません。

また、毒島の父親の存在についても事あるごとに出てくるにもかかわらず、謎が多いままにされています。


(出典元:©ハロルド作石)

そして、「ストッパー毒島」で最大の関心事であり、最大の謎とされるのが「チックくんの正体」です。

当初、マスコットであるチックくんの中の人は、京浜アスレチックスにいた三宅武であると思われていました(実際に入っていた)。

しかし、チームメイトのウェイク国吉が三宅を訪ねて実家を訪れた際、実は三宅はすでに亡くなっていることを知ります。ということは、現時点でチックくんの中に入っているのは三宅ではないことが確定するわけで、それを聞いたスポーツ紙の記者・金城がそれを暴こうと動きます。

真実にたどり着いたかに見えた金城でしたが、「触れてはいけないものにお前は触れた」として、記事自体がボツにされてしまいます。

さらに、12巻の終盤、ストーリーがリーグ優勝をかけてアウトあと一つといった切迫したシーンにおいて、チックくんに関する謎の大きな事実が明かされるんですね。読んでいる立場からすれば、ただでさえ息詰まるシーンなのに、もう「えっ!?えっ?!」という感じでとにかくこの12巻は怒涛の勢いがあります。


(出典元:©ハロルド作石)

ラストではチックくんの頭が外れていますので、中の人が誰かがばれたと思われますが、読者にチックくんの正体はわからずじまいです。

読み終わってもなお、あと少しのところまでわかっているのに確証が持てない、いい意味でのもどかしさが、何度も読み返してしまう要因になっているのです。

恋愛ほとんどなし!


(出典元:©ハロルド作石)

野球漫画と言えばあだち充氏の「タッチ」。和也が死ぬシーンは今でも名場面としてテレビでも取り上げられますよね。

少し前のスポーツ漫画には恋愛要素が欠かせませんでした。もちろん、主人公たちの年代にもよりますが、高校生以上の年代の場合は、恋愛要素がある方が盛り上がったりするものでした。

しかし、「スラムダンク」などもそうですが、この「ストッパー毒島」でも恋愛要素はほとんどありません。ヒロイン的なキャラは存在します(幼馴染の貴恵)し、毒島は貴恵のことが好きで手紙を渡しており、最後に貴恵も「私も好き!」と言います(しかし手紙の中身は不明)。

お色気要素は大人漫画のお楽しみとしてアリですが、じれったい恋愛要素がない作品の方がスピード感が増しますし、気が散らないのが良いですね。

チックくんの正体は?【個人的推察】


(出典元:©ハロルド作石)

最大の謎であるチックくんの正体。

わかっていることとしては、

  • 当初は元アスレチックスの三宅武
  • ちらっと見えた感じ、見た目は仲代達矢を15年若くした感じ(当時でいえば50代半ば~後半くらい)
  • 三宅武はすでに亡くなって2年経っている(大広が入団する直前辺り)
  • 野球にめちゃくちゃ詳しい
  • 毒島大広の兄、貴志は子どものころからその正体を知っている

があります。

ここで注目すべきは、最後の部分、毒島の兄・貴志が「子どものころからその正体を知っている」という点だと思うのです。

貴志は同じプロ野球選手で、作品の中では千葉ロッテマリーンズに所属しています。非常に優れた選手ですが、弟の大広とは仲が悪く、最後まで兄弟としての歩み寄りはありません。

毒島兄弟の親についてはあまり作中で語られていませんが、父親には影があるようです。弟である大広はおそらく父親の顔を知りません。


(出典元:©ハロルド作石)

ですが、兄・貴志はおそらく父親を知っていると思われる場面があります(声を覚えている)。

チックくんは当初、三宅武が中の人であったのは事実です。ということは、三宅氏が亡くなった後に中の人が変わっているわけですが、そうなると貴志が「子どものころから知っている」という言葉は違和感があります。

というのも、三宅が死亡したのは2年前であり、その時点ですでに貴志は「大人」です。周りが誰も知らないチックくんの正体を、どうして貴志は「子どものころから」知っているのでしょう??

チックくんの正体というよりも、中の人のことを「子どものころから知っている」という方が正しいでしょうか。

そう考えると、チックくんの正体は「父親」なのではないかなぁと思うのですが、どうなんでしょうか。

ストッパー毒島まとめ


(出典元:©ハロルド作石)

何度読み返したかわからないほどハマった「ストッパー毒島」。

野球人気が低迷しているとはいえ、高校野球では秋田の金足農業の躍進が素晴らしかったですよね。

金足農業は選手の出身チームを見ても、他の強豪校が全日本レベルであるのに対し、「軟式(地元中学の部活)」あるいは「空欄(やったことない)」といった選手たちが夏の甲子園で準優勝してしまうという、それこそ漫画のようなストーリーであったわけですが、「ストッパー毒島」でも万年最下位に甘んじていた球団がのし上がっていく過程は感動ものです。

名セリフ、名シーンと呼ばれるものも多く、指導者やリーダーのあるべき姿を学ぶこともできる「ストッパー毒島」。

現在FODで配信されています。この機会にぜひ、楽しんでください!

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