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【ネタバレ・あらすじ】スイート10試し読み!妻だけど、母親だけど、その前に女。

不倫や浮気、そういったものはドラマや映画、漫画の世界だけの話でしょうか?

何十年も前であれば、そうだったかもしれません。だからこそ、不倫ものの映画は人々を魅了したといえます。

しかし、現在では珍しい話ではありませんし、男性が浮気する話よりも女性が不倫に走る、そんなテーマの作品が多く見受けられます。

上戸彩さん主演で大ヒットとなった「昼顔」もそのひとつですよね。

今回は、その「昼顔」よりも身近でリアルな作品、こやまゆかり原作の「スイート10」をご紹介します。

「昼顔」との違いや人気の理由などを詳しくまとめました。

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スイート10、登場人物とあらすじ


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

関 弓子

看護師として、夫・保典と娘・ちひろと3人で幸せに暮らす結婚7年目の女性。

ある時、入院してきた品川のファンになり、当初はただのミーハーでしたが、次第に親密になります。品川に対して恋愛感情を持ちながらも、夫や娘への罪悪感が常に付きまとい、何度も品川との関係を断とうとしますが、軽い気持ちがお互いにそうではないものへと変化していき、事態は周囲を巻き込んでいきます。

沢田 るり

弓子の同級生。美容室を経営する夫と一人息子との三人暮らしですが、すでに夫との仲は険悪なものになっています。夫が浮気をしていることへの腹いせに自分も遊んでおり、弓子達をアリバイ工作に使うことも。

弓子と品川が接近するきっかけも、実はるりが作っています。ストーリーの中では、一貫して弓子に理解を示す人物として描かれます。

増田 清

同じく、弓子とるりの同級生。物静かな夫と二人暮らしですが、実はセックスレスに悩んでいます。夫が自身に全く性的な興味を示さないのに、アダルトビデオを隠し持っていたことで自身の魅力がないと思い込んでいますが、夫以外の男性から積極的にアプローチされ・・・

品川 翔二

自動車ディーラー勤務。ケガで入院したことをきっかけに、弓子と知り合います。非常に男前で、遊び慣れている雰囲気ですが、過去に離婚も経験しており、実際はかなり繊細な性格。

弓子とは割り切った大人の関係でいるつもりが、家庭とのはざまで揺らぐ弓子に思いが高まっていきます。

関 保典

大手建設会社勤務。明るく、子煩悩な性格で周囲の人望もあります。弓子に対しても、恋人時代と変わらず愛情を示しており、結婚記念日も忘れません。実際にいればかなりポイントの高い誰もがうらやむ夫、父親の典型と言えます。

弓子が浮気をするなど夢にも考えていなかったため、頻繁に夜飲みに出る妻を咎めもしませんでしたが、そのうち気になる点が出てきて弓子を疑い始めます。

辻野 多恵子

弓子の同僚看護師。人当たりの良い、気の良い女性でしたが、るりの夫と浮気をしてからのめり込んでしまい、仕事に支障をきたすようになります。弓子と品川のことも知っており、態度を諫める弓子に対しても反抗的な態度をとるなど、人が変わってしまい・・・

スイート10のここがスゴイ!人気の理由

では、スイート10の見どころ、読みどころをネタバレ交えてご紹介します。

どこにでもいる家族という設定


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

この作品のポイントとして、「ありきたり過ぎる設定」があります。

たとえば、同じ不倫純愛系ドラマ「昼顔」では、経済的に余裕のある利佳子の存在や、その恋人が画家とか、その職業をとっても「ありきたり」とは言い難い面がありました。

しかし、「スイート10」では、看護師、会社員、事務員、美容師と、現実感がありありです。下手をするとつまらないものになりがちな「ありきたりな設定」ですが、見る人が自分と重ねられるとよりリアルですよね。

些細な出来事の描写が秀逸


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

弓子の職業が看護師という、不規則な勤務体系であることでストーリーの幅が広がっていることは間違いないのですが、ちょっとした出来事も細かく感情の動きが付け加えられており、「あーわかる!!」と思いやすいようになっています。

たとえば、白衣の予備を持って出ると見せかけて、そっと私服を詰め込んだり、この先へ進みたいと思っているのに、タイミングをお互いに見計らって駆け引きするシーン、帰らなければならない弓子が家庭の話に言葉を濁す場面などなど、細かいところもコマをとってちゃんと感情の説明が入る部分が多く、よりストーリーに入り込めるようになっているのも、経験者からは共感を得たのではないでしょうか。

品川と連絡を絶った後、何気ない日常の中で目にするもののすべてが品川と結びついてしまう弓子の心情は、夫に失礼ではあるけれど、理解できるという人は少なくないはずです。

弓子の感情、行動の変化


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

弓子は当初、カッコいい品川と仲良くなれればいいなぁ、そんな軽い気持ちでした。

それが、ひょんなことから電話番号を交換することになり、少しずつ品川への気持ちが大きくなっていくわけですが、それでも夫のいる身であり、その夫に特に不満もないわけで、自身の気持ちを抑えなければ、という面が多く見られました。

しかし、戸惑いながらも、バレないようにと願いつつ一歩を踏み出し、それがバレずに終わればその行動はどんどん大胆になっていく、その過程も見ものです。


(出典元 © こやまゆかり 2008年)

時間を気にし、電話を気にし、人目を気にして逢瀬を重ねていたのが、いつしか昼間からデートをし、白衣のままでランチに行き、果ては路チューまでやってのけるなど、悪く言えば「調子に乗っている」状態になっていきます。

それは品川も同じで、クールに割り切っているように見せかけて、実はそういう弓子の家庭と品川を両天秤にかけてうまく立ち回ろうとする部分に不安感を覚えるようになっていきます。

「昼顔」では、早い段階でお互いがお互いを求めあうようになったのに対し、「スイート10」ではいわば「ずるい部分」がかなりクローズアップされて行きます。

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彼女たちに見る「私が欲しいもの」


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

弓子のストーリーがメインですが、、同級生の清、同僚看護師・多恵子のエピソードも興味をひきます。

清は夫とセックスレスにあり、長いこと悩んでいます。その清を、会社の同僚・原という若い男性が猛アタックをするのですが、この弓子と清の二人は同じ不倫でありながら、非常に対照的な感情を抱いています。

弓子はあくまで家庭を壊す気はなく、品川に求めていたのは「トキメキ」でした。そんな弓子に対し、独身でモテるタイプの品川もどんどんのめり込んでいきます。

一方、清は原と肉体関係はありませんが、気持ちの上ではほとんど本気、つまり夫と離婚して原の元へ行くというほどの気持ちでいます。原も同じでした。

弓子は品川には抱かれたいと思いつつ、夫・保典とは抱かれたいと思えなくなっていました。それを聞いた清は、自身のセックスレスを重ねます。「好きだけど、抱けない」弓子を通して自身の夫の気持ちを理解しようとする清は、健気でもありますが、それならばいっそ原の元へ行こうという芯の強さも持っています。

しかし、ことが進むにつれ、清は自分がほしいのは、単なるセックスという行為ではなく、「自立した愛」であることに気づきます。

それに引き換え、弓子は右往左往。大胆な行動をとったかと思えば、考えればわかるようなことに直面してそのたびに「バレる前にやめなきゃ!」と思いますが、それでも断ち切る強さを持ち合わせていません。

結局、夫をだまし、品川を傷つけて続ける結果になります。


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

るりの夫・正美と不倫関係にある多恵子は、不倫とはいえ正美が離婚すれば結婚したいと思っていましたし、るりとの生活が壊れた正美を大切に思いたい気持ちから傍にいるわけで、ふらふらして両方にいい顔している弓子が許せません。多恵子は、妻になれば夫と家庭を何よりも大切にするつもりですから、当然ですね。

たしかに、弓子にいわば振り回され続ける品川は結構見ていて辛いものもあり、弓子に対しては同じ女性であっても共感しきれない部分もあることでしょう。

そんな弓子には、その後当然ですが大変な事態が待ち受けています。

夫の疑惑の目、読み進めるのが恐い!


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

弓子の焦りから、夫・保典は妻の行動に疑問を持ち始めます。

ひとつ疑いはじめれば、過去の何気ない、忘れてしまっていた疑問まで思い出すのはよくあることですよね。

保典は、ひょんなことから品川と妻・弓子の関係が頭から離れなくなります。能天気に見えた保典ですが、それは妻に対して信頼があったからのことで、そこが揺らいでしまった以上、ありとあらゆる手段で探りを入れ始めます。ここまでする男性って珍しいのでは?と思うほどに。

唐突に疑問を突き付けられた弓子は、とっさにその場しのぎの嘘でごまかしますが、実はその嘘が後々まで嘘を重ねる要因となり、ひいては弓子の職場での地位すらも危うくさせてしまうこととなります。

このあたりの心の動きも非常に細かく、読んでいる方はまるで自分が弓子になったような気にすらなってしまうのは、原作者こやまゆかりさんの力量でしょうね。

ニアミスや信じられない偶然などで息つく間もないほどスリリングな展開が後半には押し寄せてきます。

一方、妻を信じられない夫の苦しみも、これまた痛いほどわかりすぎて、それでも品川と距離をとるどころか、どんどん深みにはまる弓子に同情や共感は失せていく人も多いでしょう。

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ネタバレ注意!それぞれの結末

登場人物のそれぞれが、自身で出した答えの元、また人生を歩いていきます。


(出典元 © こやまゆかり 2008年)

弓子は、自分ではしらを切りとおしてはいるものの、保典にほとんどがばれてしまっている以上結婚生活は続けられないと考えます。

そして、一人娘も手放さざるを得ないと一旦は覚悟します。しかし、この期に及んでまだ気持ちに踏ん切りがつかない弓子に、品川は別れを告げます。

弓子自身も、自分の本当の居場所にようやく気付きますが、なんと最後の最後にもう一波乱あります。

るりは、夫・正美と別れシングルマザーとして生きる道を選びます。そんなるりに改めて向き合った正美も、るりの生き方を応援することを決め、離婚を承諾します。


(出典元 © こやまゆかり 2008年)

清は、夫に依存することをやめるため、別居期間を設けていました。得意のパソコンを生かし、教室を開くなどして自立した女性になるよう努力しています。そんな清を、夫・治も新鮮なまなざしで見つめるようになり、ふたりの関係は修復の道をたどります。

弓子はいったんは全てを保典に打ち明けようと思いますが、品川から「やり直すと決めたなら夫のためにも最後まで隠し通せ」と言われ、なんと自身の医療ミスをでっちあげます。職を失いかねない手段でしたが、ここまで大事にしなければ保典の疑いを完全に晴らすことが出来ないと考えたからです。

そして、その作り話を病院関係者にも話し、信じ込ませることで自身への懲戒処分を下させるよう仕向けます。
このことは、弓子にとって二つの大きな意味があります。

ひとつは、自分の立場が危うくなることよりも、保典を信じさせることの方がはるかに重要だったこと、もうひとつは、あえて懲戒処分を下させることで、自分への罰を違う形で下させることです。

贖罪の意味もあったのでしょうね。そして、保典はその弓子の芝居にまんまと乗せられます。保典にとっても、妻の職務上の立場よりも、浮気問題の方が大きな問題であったことがラストのラストで如実に表現されています。

スイート10まとめ


(出典元 ©こやまゆかり 2008年)

少し古い作品ですので、現在20代~30代前半の人には共感しにくい設定もあるかもしれません。
しかし、昭和生まれにはドンピシャ、あるあるが非常に多い作品です。

そういった点からも、「大人の恋愛コミック」と呼ばれるのかもしれませんね。
この作品は2008年に三浦理恵子さん主演でテレビドラマ化されていますが、内容の解釈が原作と明らかにちがうこともあり、少し残念な仕上がりでした。

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絵も見やすく、テンポよく読めますし、なによりウソがばれそうになる展開の連続はスリリングですよ!

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