1. ホーム
  2. 国内ドラマ
  3. ≫「明日の約束」ネタバレとあらすじ!井上真央主演ドラマ

「明日の約束」ネタバレとあらすじ!井上真央主演ドラマ


(出典元:dTV)

2017年10月より、フジテレビ系列で放送された井上真央主演「明日の約束」。

学校と家庭の在り方、人の心の機微、内容としては軽くないヒューマンドラマとして話題になりました。

単なる人間ドラマにとどまらず、謎解き要素も含まれたこの「明日の約束」。

このタイトルが意味するところ、そしてキーワードでもある「毒親」、ドラマのモデルとなった実際の事件についてまとめました。

明日の約束を無料で視聴してみる
(※FODはAmazon Payで初回1ヶ月無料)

国内ドラマを見たい人におすすめの動画配信サービスはこちら

明日の約束のあらすじ


(出典元:ザ・テレビジョン)

スクールカウンセラーの日向(井上真央)は、高校で日々生徒たちの心に寄り添いながら、充実した日々を送っていました。恋人の和彦(工藤阿須加)とも良い関係ですが、いまだに母親に会わせることにはとある事情から迷っていました。

ある時、夏休みから不登校になっていた1年生でバスケ部員の吉岡圭吾(遠藤健慎)の家庭訪問を、担任の霧島(及川光博)とともに行うが、その時圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)に違和感を抱きます。

真紀子は圭吾が不登校になったのはいじめが原因であり、学校に責任があるとうつ病の診断書と共に迫りますが、圭吾の家での様子などから日向はこの母親にも原因があるのではないかと感じます。

その後、圭吾は日向に謎の愛の告白をしたのち、自殺してしまいます。

生徒の自殺という最悪の事態に学校では様々な対応をしますが、母親は学校側の責任を声高に叫び、とうとうマスコミが騒ぎ始める事態に。

生徒たちも、いじめの犯人捜しが始まったり、バッシングにさらされます。

日向はその圭吾の事件の真相を追ううち、圭吾の過去の不穏なうわさや、母親の「モンスターペアレンツ」という実像、そして圭吾の孤立を仕立てた意外な人物の存在などを知ることとなります。

スクールカウンセラーとしての職務を果たしながら、自分と母親の関係も見つめなおしていく日向は、事件収束後に学校をやめる決意をしますが・・・

明日の約束を無料で視聴してみる
(※FODはAmazon Payで初回1ヶ月無料)

明日の約束の見どころ・感想

母親と子供の関係


(出典元:© Kansai Telecasting Corporation.)

ひとつのテーマでもあるのが、親(ここでは母親)と子供との関係です。

親は子供を愛し、子どもも違和感なくそれを受け入れて育つ、それは一見普通に思えますが、その愛し方が非常に身勝手、自分本位な親というのが存在します。

夫との不仲の苛立ちから、息子にだけ愛情を注ぎ娘の存在を敵視、あるいは無視したり、自分の理想を子供に押し付け強要したり、その実態は様々です。

子どもは最初それを気づきませんが、成長し、他の親子関係や友達といったものに触れるにつれ、次第に「何かおかしい」と気づきます。子ども自身が親と距離を置ければよいですが時としてそれは最悪のかたちで終わりを迎えることもあります。


(出典元:© Kansai Telecasting Corporation.)

この「明日の約束」では、その二つのパターンが描かれます。ひとつは、自殺した圭吾と母親・真紀子のケースですが、もうひとつは主人公・日向と母親・尚子(手塚理美)のケースです。

実は日向自身、幼少期より母親によってすべてが決められ、すべて母親の思い通りの生き方を強いられてきていました。そのため、婚約者・和彦を母に合わせられなかったのです。

全ての要因が親にあると言い切ることは乱暴かもしれませんが、少子化が進む現代では特に顕著に表れることも多いようですね。

日向と母親の関係にも注目して見ていくと、より深く楽しめるでしょう。そのほかにも、婚約者・和彦と家族の関係、圭吾の妹・英美里と母親の関係も見ごたえありです。

スクールカーストという存在


(出典元:© Kansai Telecasting Corporation.)

海外ではすさまじいスクールカーストというものが存在しています。たとえば、アメリカの場合、アメフト選手やチアリーダーなどがキングとクイーンに君臨しますが、彼らに群がる取り巻き、相手にもされない不思議チャン、そしてルーザー、負け犬という階級まであります。

日本では、その地位は流動的で、ある日を境にクイーンやキングがルーザーに転落ということも。そのきっかけは様々ですが、今の時代はネットやSNSの力が大きく作用し、思いもよらないことで転落することも多いようです。

このドラマでも、バスケ部の花形選手であった男子生徒が、圭吾の自殺以降どんどん追い込まれて行きます。自分の思いや事実とは裏腹に、周囲の好奇の感情や悪意に翻弄されていく過程はある意味見ものです。

いくつかの謎、悪い奴は誰?


(出典元:© Kansai Telecasting Corporation.)

ストーリーが進むにつれ、いわゆる謎解きがいくつか現れます。

圭吾を追い込んだ要因はいくつか提示されており、それはどれもハズれているわけではないのですが、肝心の部分が合わない、そんなちょっとモヤモヤする感じで話が進んでいきます。

本当に悪い人は、母親だけだったのか。そもそも孤立するきっかけに母親がどう関係していたのか。そこに第三者の悪意がなかったか。などなど、後半からラストにかけて畳みかけるように判明していきます。

回収しきれていない伏線もあるにはあるのですが、作りこまれている点については非常に良かったと思います。

明日の約束を無料で視聴してみる
(※FODはAmazon Payで初回1ヶ月無料)

明日の約束のモデルとなった事件について


(出典元:© Kansai Telecasting Corporation.)

このドラマ(明日の約束)には、モデルとなった事件があります。

男子生徒が自殺している、部活内でのトラブル、母親の常軌を逸した言動、暴走する弁護士、完全にマスコミと世間を敵に回した部員と学校。などなど、大まかな設定は同じです。

その事件とは、丸子実業高校バレーボール部員自殺事件です。自殺したバレーボール部員の母親が、学校やその部員、コーチなどを相手に裁判を起こすのですが、その過程で浮かび上がった母親の常軌を逸したと言わざるを得ない言動で、逆に校長と生徒の父母ら30人から民事訴訟を起こされます。

結果母親側の過失が裁判で認定され、担当弁護士は懲戒処分に処せられたという異例の顛末をたどった事件です。

事件そのものというより、保護者のモンスターぶりが際立った事件として有名になりました。

「明日の約束」では、仲間由紀恵演じる真紀子が該当しますが、かなり控えめ、抑えめに描かれています。

こちらの事件は、ジャーナリスト福田ますみ氏により「モンスター・マザー」という本にもなっていますので、ドラマとあわせて読んでみると面白いですよ。

明日の約束を視聴できる動画配信サービス


(出典元:© Kansai Telecasting Corporation.)

視聴率こそふるわなかったと言われる「明日の約束」ですが、最終回では感動したという声もたくさんきかれます。

私自身も、最終回での日向が生徒たちに向けて贈る言葉は非常に良かったと思っています。

自殺してしまうほどの苦しみに寄り添いながらも、それでも死を選ぶことの「無責任さ」をあえてセリフにしたのは賭けだったかもしれませんが、ここでお涙頂戴のきれいごとのセリフで終わっていたら作品自体が陳腐になったと思います。

この、「死を選んだ人へのあえての叱責」は、TBSドラマ「アンナチュラル」でも使われました。そして、そちらも非常に評価は良かったですね。

ラストに関していうと、日向が自身の生い立ちを圭吾の母・真紀子に打ち明ける設定、そして自身の母親・尚子と決別するシーンもそれぞれ見ごたえのあるものでした。真紀子と心通わせる一方で、尚子は最後まで変われなかったわけですが、もしこのラストが母娘手と手を取りあうようなラストであれば、しらけますよね。

実際に毒親をもち悩んでいる人の共感も得られなかったでしょう。

「明日の約束」は、FODdTVAmazonプライムです。

見逃した方、見てない方は是非、ご覧になってください。おすすめです。

FODは31日間の無料期間がある上に、毎月1200円分のポイントが付与されるので、有料会員でも実質無料で利用できますよ。

明日の約束を無料で視聴してみる 国内ドラマを見たい人におすすめの動画配信サービスはこちら

シェアをお願いします。