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【完全ネタバレ・あらすじ感想】君の膵臓をたべたいは本当に泣けるのか!?


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

なんとも言い難いこのタイトルが話題になった「君の膵臓をたべたい」。

もともとは小説ですが、ストーリーにアレンジを加えて映画化されました。原作者は住野よる氏。

小説投稿サイトにて掲載されたものですが、2015には年間ベストセラー6位、本屋大賞2016年2位、累計発行部数はなんと200万部と大ヒットとなりました。

ネット上でも号泣必至!といった文言が並ぶこの「君の膵臓をたべたい」ですが、本当に泣けるのかどうか実際に検証してみました。

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君の膵臓をたべたいのあらすじと登場人物


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

「僕(北村匠海)」は、クラスでも友達もいない暗い存在。学校の図書室の蔵書分類を一人で行えるほどの本好きですが、ある時、クラスメイトでアイドル的存在の山内桜良(浜辺美波)がなぜかちょっかいを出してくるようになります。

最初は図書室での作業を手伝ったりするだけでしたが、「僕」は彼女の秘密を知ってしまいます。

桜良は実は重い膵臓の病気を患っており、余命僅かであるばかりか、それを親友の恭子(大友花恋)にすら話していなかったのです。

秘密を知ってしまったことが桜良にわかって以降、桜良は「僕」に対してさまざまな行動を強要してきました。死ぬまでにやりたいことをしている、と桜良は言いますが、突然福岡へ旅行(しかも泊り)へ連れ出されたり、それはかなり強引で「僕」はそのことで恭子たちから疎まれます。


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

それでもお構いなしに「僕」を振り回す桜良。体調が思わしくなくなってきたある夜、いつもと違う電話の様子が気になり病院へ駆けつけた「僕」は、そこで桜良の本音に触れようとしますが、聞けないまま。

退院が決まった桜良に、「桜を見に行こう」と計画を立て、待ち合わせしますが、桜良がそこに現れることはありませんでした。

桜良は、待ち合わせ場所に向かう途中、通り魔に襲われ殺害されてしまったのです……。

1ヶ月後、ようやく桜良の死と向き合う決意をした「僕」は、桜良の家で母親から「共病文庫」を手渡されます。

生前、桜良が「自分が死んだら君だけには読む権利を与える」と言っていたノート。そこには、桜良の思いが遺されていました。

12年後、桜良に「向いている」と言われ母校の教師になった「僕」は、図書の蔵書管理をしていた時に本に挟まれたあるものを見つけて……

<予告> 

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君の膵臓をたべたい、原作と映画の違い


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

実はこの映画は、原作とかなり違っている部分があります。

12年後の「僕」を小栗旬、同じく12年後の恭子を北川景子が演じていますが、小説には12年後の設定はありません。

また、図書室でのやりとりは映画では重要なシーンですが、原作には図書室のシーンはさほど多くありません。

したがって、映画でのラストは原作にはなく、映画化するにあたっての追加であると言えます。

このシーンがないとそもそも映画の設定が成り立たないわけですが、映像にする場合はあった方が良かったのかな、と感じました。


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

原作が映画化される場合、設定変更などはありがちですが、こういった大きな追加は珍しいですね。

ちょっと意地悪な見方をすれば、原作が世に出た経緯が賞をとったとか、著名な作家の作品であるといったことではなかったため、どうしてもそのままでは頼りなかったのかな、という点もあったと思います。

主役は北村拓海、浜辺美波といった新人俳優ですが、小栗旬と北川景子の二人の演技でなんとかまとまったというところもあります(笑)。

ということで、見どころというよりツッコミどころが多かったこの作品、そのツッコミどころをいくつか見ていきましょう。

ツッコミどころ


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

まず、膵臓の重い病気にかかっているはずの桜良が元気過ぎる。回想シーンで実際には食事がとれていないとか、だるいといったことが語られますが、最期の一時退院であんなに元気いっぱい走り回っているのはいくらなんでも現実味がないです。

「湯を沸かすほどの熱い愛」の宮沢りえを見習えと言いたかった。

また、桜良が「仲良しくん」としてクラスメイトに「僕」との関係を明かした後、もともと根暗キャラの「僕」は、クラス中から総スカンを食います。なかでも桜良の親友・恭子からの当たりはきつく、はっきり言っていじめレベルです。の割に、根暗どころか学校イチの男前にしか見えない「僕」も、ミスキャストに近いと個人的には思いました。

いきなり福岡へ旅行に行ったり、桜良はいいにしても「僕」は?あまりに強引すぎますし、付き合っているわけでもなんでもない男子生徒をとことん振り回すクラスのアイドル女子はもはや暴走レベル。

お姫様抱っこでベッドに運んでとか、親がいない自宅でハグしたり、今どきの高校生は当たり前なのかもしれませんが、作者の願望と言うか妄想がさく裂しているシーンに思えました。

こんな人におすすめ


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

この映画を見ようか見まいか迷っている方多いと思います。私もでした。

もう「泣かせてやる」感が見え見えなのですが、そういうのは案外泣けなかったりもします。

高校生の若い二人が主役ですから、若い方なら感情移入できると思うのですが、遠い過去の青春を思う、という点でも年配の方にも意外と受けるんじゃないかと思いました。

12年後の設定もあり、自分が高校生だった頃、うまくいかなかった恋愛や、気持ちを伝えられずに終わった恋など、そんな経験がある方には向いているかもしれません。興業の観点からしても、ターゲット層が広がっているという点では成功したと言えます。

よく、「世界の中心で愛を叫ぶ」に似ていると言われていますが、セカチューで泣いたから泣けると思ったら大間違いで、セカチューと比べてしまって泣けなかった、なんて声もあります。

原作を読んでない人の方が素直に楽しめるかもしれませんね。

また、展開というかストーリーもコミックの世界に近いものがあるので、少女コミックなどが好きな方も向いていると思います。

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君の膵臓をたべたいの感想


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

私にとっては正直、最後まで見るのがとてもしんどい作品でした。

口コミやレビューなどではたいへん評価の高い作品であるとともに、主演の浜辺美波の評価も高いです。

ですが、それが私にはまったくわかりませんでした。浜辺さん、実年齢も当時16歳なんですよね?確かにしゃべり方は舌っ足らずの志田未来のような感じであどけなさもありますが、セリフ回しのせいか二十歳をとうに超えた大人の女性のように見えてしまったのです。

なおかつ、「僕」を演じる北村拓海に迫るというか、弄ぶ(?)シーンがいくつかあったりして、ホラー映画の「エスター」に通じる不快感を持ってしまいました。

ストーリーにしても、いわゆる壁ドン系で、一部の人の理想のシチュエーションがこれでもかと詰め込まれたという印象。クラスで一番人気の女子と冴えない根暗男子の組み合わせや優等生の性悪男子、姉御肌の親友、もうおなかいっぱいです。


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

そこへきて、余命いくばくもない設定とか、モテない男子の妄想に近いシチュエーション(可愛い女子とお泊りとか、仲良しくんアピールとか、周囲に妬まれるとか)はみているこっちがどうにかなりそうでした。ちなみに原作はそこに独特なセリフが重なって更にすごいです。

桜良が通り魔に殺害されるというのも、ストーリーの盛り上がりにはなってもあっさりし過ぎてその設定要る?という感じでした。「えぇっ?!」というより、「はぁ?!」という感じです。

タイトルの「君の膵臓をたべたい」にしても、中身はこのタイトルありきなんだろうな、とわかりきってしまうのも残念でした。だってこれが肝臓だったらなんかアル中のおじさんみたいだし、腎臓も響きが悪い、胃腸なんてコメディにしかならない・・・

ちょっとそれますが、桜良のセリフで「昔の人はどこか悪いところがあると他の動物のその部分を食べた、そしたらその病気が治るって信じてたんだって」というくだりがあります。

これはまさにタイトルにかけたセリフでもありますが、世界のごく一部の地域でそれが人間に対して行われているという事実があり、深刻な問題のひとつになっています。軽々しく使って欲しくないと個人的に感じました。

泣けるシーンをまだかまだかと待ってはみましたが、泣けないままのエンドロールとなってしまいました。

そしてこのエンドロールにも疑問。テーマ曲であるMr.childrenの曲が流れますが、そのタイトルは「himawari」っておい!!

主人公は桜良(さくら)で、幾度となく桜を見る話、桜についての場面が描かれます。にもかかわらず、なぜひまわり……

♪嵐が去ったあとのひだまり、そんな君に僕は恋していた、という歌詞から、春が過ぎ、同時に君もいなくなった夏のこと、と言えなくもないですが、それにしても。


(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

と、ちょっと批判し過ぎてしまいましたが、良いシーンもあります。

「僕」はその性格からかなり他人に対して心を開いていません。それが、桜良と共に過ごすようになって次第に心の扉が開いていくのですが、この変遷は素直に良かったと思います。

通称「ガム君」という同級生がちょこちょこ絡んでくるのですが、いつも「ガム、食べる?」というガム君への「僕」の対応の変化も見どころです。

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(出典元:©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社)

話題作であり、評価も高い「君の膵臓をたべたい」ですが、個人的にはそこまで評価に値するんだろうか、というのが素直な感想です。

杉咲花、広瀬すずといった若手の女優のなかで、見た目も含めて浜辺美波はインパクトに欠けた気もします。とってもかわいいのですが、顔が覚えられない…

ラノベが原作であるため、どうしてもわざとらしい、ラノベのセリフそのまま(わざと棒読みしてるのか?)な点も気にはなりましたが、ちゃんと聞くと結構いいこと言ってたりもするんですよね。

ただ全体的には、「泣けるか?これ」という感想にしかなりませんでした。

しかしネットなどを見ると見た人の9割は大絶賛しています。また、2018年秋にはアニメも公開予定です。むしろこっちの方がうまくいくような気がするのですが。

見ようか見まいか迷っているあなた。とりあえず見てみましょう、批評は見てからですね!

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