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【ネタバレあり】最新作公開!ソウ(SAW)全シリーズを徹底解説

ソリッドシチュエーション・スリラーの最高峰と呼ばれる「ソウ」シリーズ。

当初は非常に低予算でマイナーな映画でしたが、あまりの劇的な結末に度肝を抜かれる人続出で、その人気はあっという間に高まりました。


(出典元:Hulu)

2010年に「ソウ ザ・ファイナル」が公開され、これで終わりかと思ったのですが、続きがあるようなラストであったことから「もしかして?」とファンは期待に胸膨らませていました。

アレから7年…長かったですねぇ、ようやく最新作公開となりました!

最新作公開を記念して、これまでのおさらいと疑問点などを詳しくまとめました!

完全ネタバレですので、未見の方はご注意くださいね。

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(出典元:U-NEXT)

幸せな生活を送っていたジョン(ジグソウ)が、妻・ジルの身に起こった不幸な出来事、自身の病気と社会の対応の非情さから自殺未遂をはかります。

しかし、死にきれなかったジョンは、生まれ変わって生きていることに感謝し、代わりに生きていることを無駄にしている人や、生きる価値のない人々(罪を犯している人など)に対し、「生きるに値するかどうか」をゲームの形で問いかけ始めます。

彼らは「被験者」で、リストカットを繰り返す人、薬物中毒患者、犯罪者、家族や身近な人を裏切っているものや嘘をつく人など、ジョン独自の基準で選ばれています。


(出典元:U-NEXT)

被験者に選ばれると、ゲームをクリアしたものだけが生き残る機会を得ますが、判断を誤ったり、自己保身に走ったり、ゲームのルールを守らなかった場合は死が待っています。

人は死に直面していない時は、ぐうたらに過ごしたり、生きていることに関心すら持ちません。しかし、死が目前に確実に迫った時、初めて生きていることを感じ、生き残った暁には考え方が大きく変わるというジョン自身の経験に基づいており、単なる猟奇殺人や快楽殺人者とは全く別物です。

現に、ルールを守ってゲームに取り組み、確実にこなした被験者は「congratulation、You are survive.」という言葉とともに、解放されています。

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最新作までのあらすじ・時系列


(出典元:© 2018 CBS Interactive Inc.)

ソウ1

記念すべき第一作目。キーワードは最前列。

医者のゴードン先生は、妻と娘がさらわれ、見知らぬ若い男と地下室のような場所に足を鎖でつながれ放置されていました。
部屋の中央には、頭から血を流して死んでいる男。どうにかして脱出を試みますが、思うようにはいきません。
ゴードン先生は浮気をしており、妻と娘の大切さを思い知るためにゲームに参加させられていたのでした。

謎を解き、もう一人の男と脱出するために自らの足を錆びたのこぎりで切り落とし、助けを呼びに這い出します。地下室では遺された若い男の前で、最初から死んでそこに横たわっていた「男の遺体」がゆっくり立ち上がり、「ゲームオーバー」の言葉とともに地下室の扉を閉ざします。

この、遺体のふりをしてゲームを最前列で楽しんでいた男こそ、「ジグソウ」であり、ジョン・クレイマーだったのです。

<ソウ1予告>

と、この調子で7作目まで行くととんでもない量になるので、これ以降は要点のみでまとめます。

シリーズ通じて、被験者の中には完全に生き残った人、もしくは生死不明の人が存在します(とても重要)。

ソウ2

2作目では、過去に被験者となりながらも生き残ったジャンキー、アマンダがクローズアップされます。彼女は生き残ったにもかかわらず、再び薬物に手を出したことから再び捕らえられ、被験者となってしまうのです。

彼女は被験者としてゲームに参加しながら、実はジグソウに認められた忠実な後継者候補でした。


(出典元:© 2018 CBS Interactive Inc.)

ソウ3

3作目では、ジグソウの死と、新たな後継者の存在が示唆されます。ジグソウのポリシーとして、「殺人」と「更生のためのゲーム」との区別があるわけですが、後継者候補であるアマンダの仕掛けるゲームでは、「どうやっても助からない」ゲームが行われていました。

ジグソウは病に侵された身でしたが、アマンダに対してゲームをしかけ、自身も他の被験者がゲームに失敗してことで連鎖的にこの世を去ります。ちなみにアマンダもゲームに失敗し、他の被験者と共に死亡します。

<ソウ3予告>

ソウ4

4作目では、ジグソウと後継者候補のアマンダが死亡して終結したかに見えた一連の事件が再び始まります。

そう、ジグソウの後継者はアマンダだけではなかったのです。この作品では、ルールを守ることが出来るか、自分は命を奪う者にも、救う者にもなりうるということがテーマとなり、被験者は例のごとく失敗します。

ラストでは、第2の後継者の存在が明らかになります。

<ソウ4予告>

ソウ5

5作目、ジグソウことジョン・クレイマーの元妻・ジルに、夫から遺された遺品が届けられます。また、第2の後継者が実は第1作目の仕掛けから手伝っていたことも判明。アマンダがゲームに失敗したのは、その第2の後継者の存在が関わっていることがにおわされ、この辺りからメインは被験者ではなく、ジグソウの後継者に移っていきます。

<ソウ5予告>

6作目では、ジグソウことジョンが脳腫瘍に侵された際、保険の支払いを拒んだ保険会社社長が被験者となります。彼の「生死を選別する姿勢」を問うゲームが始まりました。

ソウ6

個人的にはこの6作目のラストも、1同様に衝撃でした・・・(ここはあえてネタバレしません)。

後継者は暴走をはじめ、自身の復讐にジグソウを利用し始めます。しかし、ジグソウは死の前からそれを見越しており、その際にすべきことを元妻・ジルに託していたのでした。しかし、本物の後継者とは言えないジルは、最後の最後で後継者へ課したゲームを遂行し損ね(というより、相手が3枚くらい上手だった)、逆に命を狙われる羽目に!


(出典元:U-NEXT)

<ソウ6予告>

そしてファイナル、ジグソウの真の思想を受け継ぐものの存在が明らかになります。ジグソウは、あらかじめ彼にゲームをしかけており、彼は見事そのゲームに勝利した人…思い出しましたか?第1作目に登場したあのゴードン先生だったのです。

ジグソウが仕掛けるゲームは非常に精密で、時には麻酔を使ったり、体内に何かを入れ込んだり、とても素人ができる類の仕掛けとは思えませんでしたが、外科医であるゴードン先生が関わっていたとなれば、合点がいきますよね。

ファイナルでは、ジグソウのゲームから生還した人に焦点が当たります。これまでに登場した被験者の姿もあります。その中に、1人嘘つきがいて、今回の被験者はその嘘つき。そして、ジルが仕掛けたゲームから生還した狂気の後継者と、ジグソウからの真の意思を引き継ぐゴードン先生。

見慣れた地下室、最後に「ゲームオーバー」を告げるのは、いったい誰なのでしょうか。

<ソウ ザ・ファイナル予告>

<3分でわかる!総(ソウ)集篇>

駆け足、といってもさすがに7作もあると長くなりましたが、この間いくつかの疑問、よくわからない時系列がよく話題になりますので、次にそれについて見ていきます。

時系列について、各作品の順番


(出典元:(C)MMIX Lions Gate Films Inc.)

作品が進むにつれ、ジグソウの過去もあきらかになってきます。後継者の存在なども出てきて、そこでようやく、「あぁ、この話はあのゲームの前だったのか」という風にわかるのですね。

しかし!実はこの映画は、いわゆるフランチャイズ形式であり、監督や脚本家などが同一ではありません。そのため、つじつまが合わなかったりするところも出てきてしまい、実のところは完璧な時系列はないのです。あくまで、「こうかな~」というものでしかありません。

確定していることとしては、

  1. ジョン(ジグソウ)とジル夫妻の子どもが流産し、癌の告知を受けるのが出発点(詳細は3作目)
  2. 6作目の保険会社が保険を拒み→いくつかの実験的ゲームがあった
  3. 第2の後継者が加入、ゴードン先生の地下室のゲーム(1作目)
  4. アマンダ2作目
  5. 3作目アマンダ、ジョン死亡、4作目
  6. 5作目
  7. 6作目
  8. ファイナル

となるわけですが、今回公開された「ソウ ザ・レガシー」は、なんと時系列がカギになっているようですよ!

軽くネタバレすると、死んだはずのジグソウ本人がゲーム中に現れます。ということは・・・?

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いくつかの疑問(ネタバレあり)


(出典元:(C)MMIX Lions Gate Films Inc.)

時系列にもつじつまの合わない部分はあるのですが、当然、それ以外にも疑問になる部分が出てきます。

疑問①ジグソウは何がしたかったのか?

基本的なことで、すでに触れてもいますが、彼の理念はただ一つ、「生きることに感謝できるかできないか」です。
そして、補足的な意味として、「生きるためにどれだけの犠牲を払えるか」ということもあるでしょう。

だからこそ、生き残るために壮絶な痛みや精神的な試練を課します。鎖を外すためのカギを体内に隠し、場所をレントゲンで示したうえで手術用のメスを置いておく、とか、生き残るために自分以外の身近な人の生死を自分が決めるとか、とにかく痛く辛く苦しいものです。

それらのゲームは、被験者の犯した罪に由来するもので、自分が何気なく、または正しいと信じ、あるいは悪いとわかっていながら行ってきた数々の「チョイス」が正しかったのか、自分自身で審判を下す意味合いを持ちます。そしてそれをクリアしたものには、新しい生まれ変わった自分が待っていると、それがジグソウ(ジョン)の信念なのです。

疑問②被験者はどうやって選ばれたのか?


(出典元:(C)MMIX Lions Gate Films Inc.)

多くはジョンの周囲の人間です。これを言うとネタバレになってしまいますが、全ての発端とも言える妻・ジルの流産は、当初事故であると思われていましたが、実はある人物によって仕組まれたものでした。

その証拠に、初期の試験的なゲームの被験者に選ばれたのが、ジルの医療施設にいた患者で、ジルが流産するきっかけを作った人物でした。

他にも、ゴードン先生はジョンに対して脳腫瘍の宣告を行った医師であり、アマンダもジルの医療施設の患者でした。ジグソウを追っていた刑事たちも、多くが被験者となっています。

そのほか、保険の支払いを拒絶した保険会社の社長と従業員、ジグソウの模倣をした刑事、ジグソウを利用して金儲けをたくらんだ男などです。

しかし、後継者が絡んでくると範囲は広がり、その時その時で適当に見つけてきていることもあれば、メインの被験者と利害関係にある人物などが選ばれています。いずれも何かしらの罪を犯しており、ストリーではそれらの関係性も重要な見どころとなってきます。

疑問③真の後継者は?


(出典元:(C)MMIX Lions Gate Films Inc.)

はっきりとわかっているだけで、後継者(候補)と言える人物は3人います。

1人はアマンダ、2人目はゴードン先生、そして3人目はこちらで「第2の後継者」と紹介している人物です。
彼は実は後継者というより、協力者という位置づけで、ゴードン先生のゲームも手伝っています。

しかし、実際に彼はジグソウに「後継者」として認められてはいなかったと私は思っています。

というのも、当初からジグソウに共感してというより、自身の復讐心を満たすためにジグソウを利用していた節があり、当然ジグソウもそれに気づいていたと思われます。

ジグソウの死後、彼がどんな行動に出るかまでジグソウは想定しており、それへの対処も行っていました。
その点からも、後継者と思っていたのは自分だけで、真の後継者は別にいたということを彼自身、ファイナルで知ることとなるのです。

アマンダは3作目ですでに死亡しており、一時的な後継者ではあったものの真の後継者とは言えませんでした。真の後継者とは、そう、自身の足を犠牲にしても生き抜いたゴードン先生その人なのです。

日々、最後と思って過ごせますか?


(出典元:(C)MMIX Lions Gate Films Inc.)

ファイナルの作中、「日々最後と思って過ごせ」というメッセージがあります。
私たちもよく言いますね、一日一日を大切に、と。

しかし、本心から、心からそれを実行している人は多くないのではないでしょうか?
病気になった時、事故に遭って九死に一生を得た時、大切な何かを失いそうになった時、私たちは神様に祈ります。「心を入れ替えて日々を大切に生きます、明日から」と。

けれど、ことが過ぎればまた、怠惰な、明日もまた朝が来ると信じ切った生活をしてしまいます。

ジョンは自身の余命がない中で自暴自棄になり、与えられた生を全うすることなく自殺しようとします。しかし、死ねずに生き残った時、「生きている」実感を嫌というほど味わったのでしょうね。

ジョンの大きな間違いは、その素晴らしい体験を他人に強いたことにあるでしょう。罪を犯しているという大義名分のもとに。
しかし、「日々、最後と思って過ごす」ことの大切さは、間違いなく真実であると言えますね。

身近な幸せを大切に、その日一日を感謝して生きていけるようになりたいですね。

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(出典元:(C)MMIX Lions Gate Films Inc.)

ソウシリーズのまとめのはずが、なんだか死生観みたいな話になってしまいましたが、いかがでしたか?

見どころとしてあえて触れませんでしたが、目を覆いたくなるような「拷問」とも言えるゲームの数々も「ソウ」シリーズの大きな魅力です。

あえて言うと、シリーズを重ねるごとにスプラッタ的な描写がなんとなく雑になっている感もあります(ファイナルデスティネーションシリーズにも言えます)が、トリックや最後まで読めないストーリーはさすがですね。

最新作、「ソウ ザ・レガシー」では、真の後継者、ゴードン先生の存在がありません。さらに、ファイナルのラストで、少なくともゴードン先生の協力者が2名いることも判明していますし、そのほか、生死不明のままになっている重要人物も多数おり、この先も新作は期待できそうです。

<ソウ ザ・レガシー予告>

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