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【動画】新感染ファイナル・エクスプレスのあらすじとネタバレ・感想


(出典元:公式サイト)

韓国映画のサスペンス、ホラーは定評があり、ハリウッドなどでリメイクされるものも少なくありません。

今回ご紹介したい「新感染ファイナル・エクスプレス」も、公開前からそのふざけたタイトルとともに非常に話題となっていました。

原題は「釜山行(Train to Busan)」ですが、邦題はインパクトやわかりやすさ重視になることが多いため、こちらももれなく新幹線にかけたタイトルとなりました。

92分と、少し短いですが、実際にはいい意味で長く感じる作品です。

口コミでも「泣けた!」という、ホラーなのかコメディなのかヒューマンドラマなのかわからないものが多いこの作品。

ネタバレや前日の話となるアニメについても見ていきたいと思います。予告編もありますよ!

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新感染ファイナルエクスプレスのあらすじと登場人物


(出典元:© 1990-2018 IMDb.com, Inc.)

ファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)は、その仕事人間ぶりと他人に対しての思いやりのなさから妻とは別居しています。

母親と娘のスアン(キム・スアン)と高級マンションで暮らしていますが、娘の誕生日に以前あげた同じものをプレゼントするなど、父親としても失敗続き。

心配する母から直接会って話し合えと言われたソグは、娘と共に釜山行のKTXに乗り込みます。駅に向かう途中、消防車などに遭遇し、何かあったのかと不安になりますが、予定通り列車は発車します。

KTX101列車には、実業家らしきチャラい男・サンファ(マ・ドンソク)と妻で妊娠中のソンギョン(チョン・ユミ)、老齢の姉妹インギルとジョンギル、高校野球のチーム、高速バス会社の常務・ヨンソク(キム・ウィソン)らが乗っており、ほかの乗客も含め列車は比較的混みあっていました。


(出典元:© 1990-2018 IMDb.com, Inc.)

発車直前、KTXにひとりの異様な雰囲気の女が飛び乗ったことを誰も気づかず、また、スアンは発車直後に駅員が誰かに襲われたような様子を見ましたが、ほかの乗客も乗務員も気づくことはありませんでした。

異様な雰囲気の女は走り出した車内で痙攣をおこし、助けようとした女性乗務員・ミンジに突如襲い掛かります。その様子を目撃した車内は騒然となりますが、事態を飲み込めません。


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

次々と襲われる乗客が、前の車両へと逃げてきて、被害はどんどんと拡大、そして、ソグやサンファ夫妻らがいる車両へとなだれ込んできますが、ソグは娘のスアンがいないことに気がつきます。

スアンはトイレに入っており無事でしたが、次々と襲われた乗客が感染していき、同じように人を襲い始める中、生き残った乗客はなんとか脱出する方法を考え始めます。

<予告編>

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ネタバレあり!感想と見どころ

新感染ファイナルエクスプレスの見どころと感想をまとめてみました。(ネタバレを含みます。)

早すぎる展開、読めないストーリー!


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

冒頭で、良い意味で長く感じると書きましたが、その理由の一つに「早い展開」があります。

軸となる登場人物はソグとスアンの親子ですが、乗客の中の何組かにも冒頭から触れられます。しかしそこでは詳しく背景や人となりは語られません。会話や行動でなんとなく察する程度です。

そのため、事件が起こるのが早く、92分のほとんどがパニック状態です。

乗客は、車内のテレビや家族からの電話で列車の外でも暴動が起きていることを知り、さらにパニックになります。しかも、その時点では原因も何もかもがわからない状態ですので、まさに乗客と恐怖を共有しているような感覚に陥ります。

このように、テンポの良い運びと全く読めないストーリーで、一気に引き込まれてしまうことは間違いありません。
そしてなにより、感染者も乗客も老若男女問わず全力疾走です!

ゲーム性をとりいれた娯楽的要素


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

単に怖いだけではなく、ストーリーの中には生き残るためにゲーム的な要素も随所に見られます。

脱出するために、力業や他人の力などはもちろんありますが、たとえばこの映画の感染者は目が悪く、暗闇では周囲が見えません。また、音に反応することもわかったことで、列車がトンネルを通過する間を利用したり、携帯を駆使して感染者の気を惹くなど、突飛すぎないクリアの手段が用意されています。また、この暗闇では襲われないという設定が伏線となり、終盤のとある人物が脱出できた理由へつながります。

それ以外にも、子供を抱えた革靴にスーツの父親、そして臨月の妊婦が全速力で走る感染者から逃げるのは無理がある、とならないように、ところどころで感染者らが躓いて転んだり(笑)と、細かいところまでしっかり考えてあります。

アメリカのゾンビ映画だと、にっちもさっちもいかなくなると頭をショットガンで撃ち抜いてとか、核爆弾で一掃とかになるわけですが、基本的に素でもしくはバットで応戦するこの作品は日本でいうところの殺陣のシーンにも似て見ごたえがあります。

ゾンビではなく、感染者である点


(出典元 2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

もともとのゾンビ映画というと、その名の通り生ける屍、ウォーキングデッドであるわけですが、この作品におけるそれは、死んでいません。

噛まれることで「感染」するのです。したがって、作品中ゾンビという言葉はなく、「あれ」「それ」というような表現がなされています。

この設定は非常に重要で、この生死が関係しない点が、後述する人間ドラマ(乗客の間に漂う疑心暗鬼)にも影響していくのです。

もちろん、欧米の作品でも噛まれるなどの何らかの手段で感染した人間が狂暴化するという設定はありますが、今後は墓からよみがえるゾンビより、感染系が主流になりそうな気もします。

群像劇としてのパニックホラー


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

パニックホラーではあるものの、その登場人物を丁寧に描くことである種の群像劇に近い印象もあります。

主人公ソグは冷淡で、自己中心的な人物として描かれますが、娘のスアンは、思いやりに溢れた子供らしい子供です。スアンを通じて、他の乗客とのかかわりが出来、ソグの父親として、人としての成長も見られます。

また、謎の筋肉ファイター・サンファも、下品な成金かと思いきや、誰よりも情熱的で、かつ愛に溢れた人物です。高校野球のチームで唯一感染していなかったヨングク(チェ・ウシク)は、自分が生き残るためとはいえ仲の良かったチームメイトを倒すことが出来ません。


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

高齢の姉妹の妹は、いつも他人のことばかり気にする姉を慕いつつも、そんな姉を踏みつけた「人間」に嫌気がさします。最初は乗客を第一に考えていた男性乗務員も、傲慢を絵にかいたようなバス会社の重役・ヨンソクと行動を共にするうちに、他人のことを考えられなくなります。
一方で、名もなき浮浪者も終盤まで命を繋ぎますが、自分を間一髪列車に乗せてくれたサンファの妻・ソンギョンのピンチに、自分の命と引き換えにソンギョンとスアンを助けます。


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

停車駅で感染した軍隊に襲われて以降は、その「感染しているかどうかが見極められない」ことで乗客の間に疑心暗鬼が生まれます。

二手に分かれたグループのうち、自分だけが助かりたいヨンソクがリーダーシップをとったグループは、自滅の道をたどることになってしまうのです。

<監督&キャストによる解説映像>

新感染ファイナルエクスプレスの疑問点と考察

最期の言葉


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

車内で事件が起こった直後、乗客らは各々家族に連絡をします。

その時、ソグの母親が電話をかけてくるのですが、どうやらすでに感染してしまっているようでした。

その時、普段やさしくスアンをかわいがっていたはずなのに、苦しみながら絞り出すように「こんなに可愛がっているのに、スアンは母親を選ぶのか」というような言葉を口にします。

また、列車内の感染原因となった女も、発症する直前、「ごめんなさい」とストーリーと関係なさそうな言葉を発します(アニメ「ソウルステーション」でその謎は解けます)。終盤、感染者となってしまうMr.傲慢・ヨンソクも、まるで子供に帰ったかのような言葉を繰り返します。


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

これが意味するのはどういうことなのか、映画では深く語られません。

ただ、ある人物が感染者となり発症する直前、それまでの人生のある場面が走馬灯のように巡ることから、もしかすると感染者は、人としての最後の記憶、一番強く残った思いを、その瞬間口にするのかな、と感じました。

人が人でなくなるその境目は、どのゾンビ映画も切ないものですが、キャラクターがしっかり描かれている分、この作品はより哀しみが際立つものとなっています。

ヨンソクはなぜ脱出できた??


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

超嫌なオヤジ、ヨンソクは、終盤最終の車両に乗り合わせ、そこへ感染者がなだれ込んできたにもかかわらず、その後脱出に成功します。

単に悪運が強かったとも言えますが、実は感染者がなだれ込んだ直後、トンネルを通過している様子が描かれています。その隙をついて、乗務員の男と二人、トイレに逃げ込んでいたのでした。

そう、感染者は暗闇で目がきかないという設定が、ここでもしっかりと生きているわけですね。

細かい伏線もしっかり回収できている点も素晴らしい出来でした。

評価


(出典元:2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

ゾンビ映画について、私は個人的に「ドーン・オブ・ザ・デッド」を高く評価していますが、あの作品はいわゆるバッドエンド(正確には終わってないですが)でした。

この「新感染ファイナル・エクスプレス」は、悲劇の中の一筋の光でラストとなりますので、私の中ではバッドエンドとは言えないのですが、このラストについては賛否両論あるようです。

むしろ、直前に起こるこの作品最大の見せ場であり、核であるシーンで終わった方が良かったという声も聞かれます。


(出典元 2016/ (c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.)

しかし、ラストのラスト、エンドロールが始まる直前、それまで泣きながら歩いていたスアンが、「アロハ・オエ」を歌い終わった後、涙を拭いて一瞬ですがまっすぐに前を見るのです。

私はそのシーンに様々な思いを見出したのですが、皆さんはどう感じるでしょうか?

全体としてのラストも大切ですが、個人的には登場人物それぞれのラストシーンもそれぞれ物語があり、私は泣きました。

世界的にも評価は高く、ハリウッドでのリメイクも決定しています。そちらも楽しみですね。

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「新感染ファイナル・エクスプレス」は、WOWOWでも放送され、動画配信ではU-NEXTAmazonプライムdTVなどで視聴できます。

作中ではあまりスポットが当たらず、Wikipediaには名前すらクレジットされていないKTXの運転士の男前っぷりもぜひ堪能してほしいです!

この作品には実は、前日譚となるアニメ、「ソウルステーション」も配信されていますので、興味があれば是非そちらもご覧になってください。KTXに乗り込んだ最初の感染者がなぜ、感染したのか、そのあたりが明らかになります。

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<予告編>

R指定はありませんし、さほど残酷なシーン(手足がちぎれるとか内臓がどうとか)はないので、お子さんが見ても大丈夫です!

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