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【SATC】セックスアンドザシティ動画、素晴らしくもイタすぎる世界

1998年、アメリカで放送されたドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ(略してSATC)」。


(出典元:Hulu)

サラ・ジェシカ・パーカー扮するキャリーを筆頭に、マンハッタンで生きる女性たちの赤裸々な恋愛やライフスタイルを描いたこのドラマは、多くの女性の共感を呼び日本でも大人気となりました。

その後、映画も2作公開され、そのたびに日本でも女優や女性起業家などがイベントやトークショーでいかにSATCが素晴らしいかを語っていましたね。

今回は、その「セックス・アンド・ザ・シティ」にスポットをあてたいと思うのですが、「SATCは本当に女性の憧れなのか」という視点に立ってまとめました。

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セックスアンドザシティのあらすじ【予告動画あり】


(出典元:© FOX Networks Group Japan )

NY、マンハッタンで女性誌のライターをしているキャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)、イベントPR会社経営で超肉食系のサマンサ・ジョーンズ、弁護士でいつもマニッシュなスタイルのミランダ・ホッブス、画廊勤めでお嬢様タイプのシャーロット・ヨーク。

この4人を中心に、それぞれの生き方、恋愛や仕事などを軸にストーリーは展開します。

当初はドラマで1話30分という、ドラマというよりも恋愛コラムを映像化したような作りでしたが、次第にストーリーが絡み合っていき、映画へと膨らんでいきます。

なんてことのないドラマだったわけですが、どうして世界中の女性を虜にしたのでしょうか?

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セックスアンドザシティ!サクセス・ストーリーであり、お守りのようなもの

<予告動画>


(出典元:© FOX Networks Group Japan)

リチャード・ギアとジュリア・ロバーツの「プリティ・ウーマン」がシンデレラストーリーであったならば、「SATC」はサクセス・ストーリーと言えるでしょう。

お金持ちの男性に見初められた娼婦が、自分を磨いて成長し、幸せをつかむというのはもはや時代遅れ。いつでも主導権を握るのは女性で、女性自身が自分の力、魅力で幸せをつかむ。男はその道具、それが「SATC」です。

そして、その設定として娼婦やか弱い立場の女性であってはならず、誰が見ても魅力的な自立した女性でなければなりません。


(出典元:HBO)

そこまでみんながうらやむような仕事、ライフスタイルでありながら、なぜか恋愛だけはうまくいかない、いえ、うまくいかないというより、「この私に釣り合う男性がいない」のであって、結婚できないのではなく「結婚するメリットがない」のであって・・・(まだ言うか)。

このドラマは、多くの独身女性の理想の結末が約束されたものであり、この映画を見るたびに、自分を鼓舞し、まだ大丈夫と思えるいわばお守りのような意味合いも持っているのです。

セックスアンドザシティハマる要素はどこに?現実離れした世界


(出典元:Warner Bros)

そもそもアメリカの話ですから、親近感も現実味もあったものではないのですが、それでも「デスパレートな妻たち」のように日々の生活が共感できるドラマもあります。

けれど、「SATC」は一部の人のみにしか伝わらない世界です。

都会で、自立した女性として仕事の上では活躍している女性(ミランダは若干違いますがそれでも弁護士です)、特定の彼氏はなぜかできないけれど、いつでも恋をしているから、今でいえばSNSではリア充を満喫している、そんなロマンチストな女性には非常に共感が得られたドラマでした。


(出典元:Warner Bros UK)

それは憧れでもあり、目標、お手本にもなりました。華やかな世界で活躍すれば、それ相応の男性と巡り合える・・・・はず。

そんな夢を現実にするべく、日々異業種交流会やパーティーに出掛け、人脈を広げることに命を懸ける。けれど、そんなことに見切りをつけた女性ほど、実は現実を直視し自分の進むべき道を邁進します。

けれど、ロマンチストは現実を見ることをしません。一生「自分探し(笑)」の旅を続けます。

キャリアがいつまでも続くわけでもないことも、周囲が結婚していくことも、そして自分がいつまでも若くはないことも、彼女たちには現実ではないのです。


(出典元:Warner Bros UK)

女性は誰しも、おとぎ話や夢の世界が好きですよね。そういった意味では、現代版夢見る乙女の理想の世界というものが描かれたのが、この「SATC」だったのだと思います。

そして、年を重ねても素敵な恋愛ができる(はず)!、仕事だって男には負けない(はず)!、流行のファッションに身を包み、女友達と昼からワインを飲みながらランチできる(はず)!、そしてそのランチ代を稼ぎ続けられる(はず)!・・・

あぁ、ロマンチストは、今日も現実を見ようとはしません。だからこそ、永遠に色あせない映画の世界にハマり、惹きつけられずにいられない人が続出したのだと私は思っています。

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SATCをどう見るか。共感か、反省か。

<予告動画>

「大人女子」とか、「スイーツ(笑)」、「インスタ映え」など、いろいろな言葉がありますが、そういったものを凝縮したのがこの「SATC」です。


(出典元:Warner Bros UK)

何歳になっても自分のことを「女子」とくくってはばからない人、心を若く保つのは大切ですが、限度があります。何事も、「相応」という言葉が大切です。

ドラマも映画も、どちらも30代後半から40代女性の「本音」が描かれており、誰にも言えないその気持ちをキャリーやサマンサがバッサバッサと言いたい放題言ってくれるわけです。下ネタも爆裂します。

サマンサは公衆の面前でも笑えない下ネタを連発しますし、ミランダは仕事がうまくいかないのは自分が女性であるからだと信じています。キャリーは、結婚してもアラフィフになってもキラキラした生活が正しく、夫が寝室でテレビを見るなんて許せません。

でも料理なんてしませんし、外食が命です。シャーロットはビンテージの真っ白なスカートをはいて子供の世話をし、汚されて号泣します。


(出典元:Warner Bros UK)

こういった女性を「カッコいい」「わかる!」と思える方は、素直に楽しめるでしょう。もう何も言いません。
また、このドラマを「自分のイタさ確認」のために何度も見返すのもおすすめです。

2作目の映画ではキャリーはすでに40歳を超え、サマンサは50歳。雇った若いアシスタントへのクリスマスプレゼントに、ヴィトンの新作バッグをプレゼントします。

こんな高価なものを部下や友達にプレゼントできる時点で、キャリーはもう男性からプレゼントを贈られる側ではなくなっているわけですが、本人がそれに気づいている節はありません。

人は年齢と共に考え方やファッションは変わります。変わらなければマズいです。そのバロメーターとして、この映画を観、その中でも特にキャリーに共感できるかどうか、で自身の成長ぶりの確認ができます。

このように、一世を風靡したとされる「セックスアンドザシティ」は、素直に楽しめる人もそうでない人にも、非常に重要な教訓を与えてくれる作品なのです。

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(出典元:Warner Bros UK)

読まれてお分かりのように、私はこの「セックス・アンド・ザ・シティ」に全く共感できませんし、当初はどうして流行ったのかわかりませんでした。

でも、気づいたらドラマも映画も全て見てしまいましたし、何回か見返しました(笑)。

なぜでしょう。それはもしかしたら、おとぎ話の中のお姫様への激しい抵抗なのかもしれません。

好き勝手なことを言って年甲斐もなくみっともないのに、光輝くような笑顔でいられる女性がうらやましいのかもしれませんね。ですから、建前ではイタい女性と笑っても、心の中ではその自由や「いつまでも女子」でいられる彼女たちにやっぱりあこがれているのかもしれません。

現在、「セックス・アンド・ザ・シティ」は、Huluにてドラマ版フルシーズンが視聴可能です。

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映画については、1,2ともにPPVのものも含めdTVU-NEXTHuluAmazonプライムなど多くの動画配信サービスで配信中です。

映画だけでも十分楽しめますが、やはりドラマ版が原点ですので、そちらもご覧になるとより楽しめますよ。
女ってイタい・・・でも、楽しいものですね。

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