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【あらすじ感想】愛すべき「デスパレートな妻たち」が人気沸騰した理由は?

家庭や家族を題材にしたドラマは、親近感もわきやすく感情移入もしやすいために非常に人気です。

しかし、ともすればダラダラとした日常生活の垂れ流しになってしまうため、脚本や俳優の力量が大きく関係してきますよね。

【動画】人気ドラマ!デスパレートな妻たちに迫る

今回ご紹介するのは、アメリカのみならず世界中で旋風を巻き起こした大人気ドラマ「デスパレートな妻たち」です。

衝撃的なストーリー展開のみならず、笑いあり、涙ありのこのドラマの見どころ、そしてなぜここまで人気が高かったのかについてまとめました。

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イントロダクションとキャスト


(引用元:Hulu)

架空の郊外の街にあるウィステリア通り。その通りに住む人々が引き起こす様々なトラブルや事件、家庭問題や恋愛などをつづったドラマです。

そそっかしさはサザエさん以上のバツイチ主婦スーザン(テリー・ハッチャー/声・萬田久子)、マーサ・スチュワートも顔負けの完璧主婦ブリー(マーシャ・クロス/声・渡辺美佐)、キャリアウーマンの過去を捨てきれない子だくさん主婦リネット(フェリシティ・ハフマン/声・唐沢潤)、元スーパーモデルで実業家の夫を持つわがまま主婦ガブリエル(エヴァ・ロンゴリア/声・日野由利加)がメインのキャストです。

物語は、この町に住むメアリー・アリス・ヤングが拳銃自殺するところから始まります。スーザン達とも仲の良かったメアリー・アリスがなぜ自殺してしまったのか、それを探る彼女たちは、メアリー・アリスが大きな秘密を抱えていたことを知ります。

ドラマは全て、このメアリー・アリスが天国から語り掛けるようなナレーションで彩られます。時にはやさしく、時には突き放したように、そして、自らへの反省と、生前の友への警告なども含めて。

メアリー・アリスの死をきっかけに、自分たちの生活をじっくり省みる機会を得たスーザン達。彼女たちの生活と、周辺で起こるさまざまなドラマがここから展開していきます。

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デスパレートな妻たちの見どころ

個性派のキャストたち


(引用元:Twitter)

このドラマはシーズン8まで続きますので、登場人物は非常に多いです。しかし、その誰もが、非常に個性が強く、愛すべきキャラであるため「誰が誰だかわからない」という風にはなりません。

1話のみの出演や、さほど重要な役どころでないキャラもいますが、それらも含めてユニークな人たちばかりです。

郊外の街が舞台ですし、アメリカは住み替えが日本よりも日常的ですので、引っ越していったり引っ越してきたりといった人の入れ替わりはもちろん、事件や事故でいなくなってしまう人もいます。このように、適度な登場人物のリフレッシュによっても、ドラマの新鮮味は保たれています。

隣の芝生は青くない?


(引用元:Amazon)

人は自分よりも他人の方が幸せそうに見えたり、自分だけが辛いような気になってしまいがちですよね。
しかし、このドラマは決してそうではないということを私たちにつきつけます。

スーザンはバツイチですが、弁護士の元夫から分与された自宅に娘と二人で暮らして、一見、自由気ままな独身ライフを謳歌しているようにみえます。でも実際は親として、女としての自分に自信を持てずにいます。

ガーデニングや料理を趣味とし、毎日家を磨き上げる完璧主婦、ブリーも、夫の浮気や子供たちの問題を抱えていますし、リネットやガブリエルも同じです。

ウィステリア通りはどの家もしっかりと管理され、幸せそうな家族が住んでいるように見えます。挨拶をすれば皆、笑顔で手を振ってくれますが、その張りついた笑顔の下の苦悩を、現実では私たちが知ることはほぼありません。

ドラマで炙り出されるその苦悩に、ある人は恐怖を、ある人は共感を覚えることでしょう。

さまざまな愛のカタチ

このドラマの見どころの一つに「愛のカタチについて」というものがあります。それは、普通に男女間の恋愛であったり、親子愛、友情、隣人愛など様々です。

中には、理解に苦しむ愛もあったりしますが、いずれも見る者に痛烈に問いかけます。

スーザン達の良き理解者である不動産業のリーは、弁護士のボブと同性愛の関係にあり、口うるさい老女カレンは、パートナーへの愛ゆえに、正式に結婚しません。また、街の便利屋イーライは、たった1話しか登場しないにもかかわらず、その1話は彼がどれほど街の人に愛されたかを語るため「だけ」のエピソードになっています。

トラブルや憎悪など、人間の闇の部分も面白いのですが、様々な愛のカタチについて語られるエピソードは、非常に深い仕上がりとなっています。

一難去ってまた一難!?


(引用元:ひかりTV)

とにかくトラブルが頻発するのがこのドラマの大きな特徴でもあります。

些細ないざこざだけでなく、死人が出るほどの大きな事件も起こりますし、スーザン達が命の危険にさらされることも。

夫に隠し子がいたり、息子がゲイをカミングアウトしたり、娘が突然妊娠したり、家庭内の揉め事も多く発生しますが、クリスマスのイベント中に飛行機が墜落してきたり、大規模なデモに巻き込まれて腎臓を失ったり、国際指名手配犯の一家が引っ越してきたり、恋人が殺害されたり、隣人が精神を破綻させてしまったりと、およそ日常では遭遇しなさそうなことも起きます。

ストーリーの始まりが親友の自殺ですから、そもそもそういうドラマではあるのですが、閑静な住宅街に住む善良な市民も一皮むけばみな同じ、そんな誰もが持つブラックにほくそ笑むような感情を刺激してくれるのも、人気の理由なのでしょうね。

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なぜこんなにも人気だったのか?SATCとの比較

実は、日本では放送当時さほど話題になりませんでした。というのも、放送権を得たのがNHKで、宣伝力やその方法、また今ほどネットの力が働かなかったからです。

それから、スーザンの吹き替えがなんと萬田久子さんというのも、賛否が分かれてしまったというか否が多かったわけで、アメリカほどの人気にはなりませんでした。

が、徐々に口コミやDVDなどで人気が拡がり、結果としては主婦層を中心に話題となっていきます。

特に、ディーライフが放送をした時間帯は、午前の早い時間からというのもあり、子供たちを送り出し、家事に一息入れる主婦のコーヒーブレイクのタイミングにも良かったのだと思います。

また、同じ女性が主人公のドラマには「セックスアンドザシティ(ドラマ版)」がありますが、あちらは皆ニューヨーク在住のバリキャリな独身女性たちの話で、同じ立場の女性からの支持はあっても、家庭の主婦やいわゆる保守層にはピンと来なかったし、むしろ奔放なフェミニズムの押し売りととらえられて反感を持つ視聴者もいたでしょう。

サラ・ジェシカ・パーカーの良さがまったくわからないという声も少なくなかったですし。

反対に、この「デスパレートな妻たち」は、元スーパーモデルや元キャリアウーマンはいますが、みんな「元」であって、現在は主婦です。夫や子供に振り回され、それでも生きがいを見つけ与えられた環境の中で自分を磨いていく、でもやっぱり他人がよく見えて、自分はなんて不甲斐ないんだろうと落ち込んでしまうような部分が共感を得たのでしょう。

登場人物を見ても、みんな「女の嫌な部分」をそれぞれが持っています。自分の力はないのに、常に夫の肩書で勝負してきたり、なんでも仕切りたがったり、お花畑の思想をまき散らし、勘違いの親切を押し付けたり。

実際、ブリーは鼻持ちならない女ですし、スーザンに至ってはイライラし過ぎてどうにかなりそうでした(笑)。

「セックスアンドザシティ」のキャリーやサマンサが、「常に女は楽しい!正しい!」と声高に叫んでいるのに対し、「デスパレートな妻たち」は、「こんなにみっともない私を見てよ!もう散々だわ!!」と嘆いています。

そして、そこからどうにか折り合いをつけてまた笑って歩いていく、そういう「みっともなさ」の向こうにある「幸せ」を感じることで、人生捨てたもんじゃないとじんわり思わせてくれます。

多くの人は、「こんな女性にあこがれる!」というより、「こんな女性いるよね!」という方が身近に感じる分、見終わったあとの印象が違います。

憧れは度が過ぎれはむなしさしか残りませんが、「あるある」という感覚は時に自分に自信をもたらしさえしますから。

そういった意味で「セックスアンドザシティ」とは全く違った設定が功を奏したドラマであったと言えます。

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デスパレートな妻たちの感想


(引用元:Twitter)

非常にテンポの良いドラマだったなぁ、というのが感想です。

ホームコメディであり、サスペンスドラマでもあるわけですが、飽きさせない要素として重要な、「適度なトラブル」「適度なお色気」「適度な感動」、といったもののバランスが良かったと思います。

また、登場人物が多いがゆえにエピソードも多岐にわたりますし、一つのエピソードを複数の視点から構成するなど、単調になりがちなホームドラマをエキサイティングなドラマであり続けさせたのも良かった点です。

また、全般を通じて夫たちのダメっぷりも非常に楽しめました。子育てや経済的な問題、常に妻たちは頭を悩ませ七転八倒しているわけですが、夫たちはのんきなんですよね(笑)。

いつまでも子供のように夢を追いかけてみたり、若い女性に鼻の下を伸ばしたり。

でも、そんな夫たちがいざという時、びしっと決断するシーンなどもちゃんと用意されており、彼らの名誉はしっかり保たれているところも良かったです。

見ていてイライラする場面が非常に多いドラマですが、そういったことが多ければ多いほど、応援したくなるのも事実です。誰だって悩み、傷つき、常に幸せに満ち溢れている人なんていないんだと、だから人生は面白いのよ、と、ナレーションのメアリー・アリスにやさしく言われているような気持ちになるドラマでした。

デスパレードな妻たちを視聴できる動画配信サービス

アメリカでは3000万人が視聴した回もあったという「デスパレートな妻たち」。

主演女優たちはみな、エミー賞やゴールデングローブ賞などにノミネートされ、「稼いでいる女優ランキング」にも常に上位にランクされるほど人気を博しました。

シーズン終盤は、サスペンス色が大半を占めたため、コメディタッチなホームドラマの部分はなりを潜めていましたが、オチは悪くなかったと思いますし、ドラマと人生を共有したかのようなカレン役キャスリン・ジューステンの死も話題となりました。

現在、HuluU-NEXTなどをはじめとして、多くの動画配信サービスで「デスパレートな妻たち」は視聴可能です。

ただ、フルシーズンの配信がないものや、PPV扱いとなっているところもありますので、比較して上手に利用してくださいね。

BSの無料チャンネルディーライフでは、定期的に再放送を行っていますので、こちらも要チェックです。

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